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年下俺様婚約者と下校

下校

生徒会活動が終わりました。いよいよ下校出来ます。生徒会活動が終わった後のリオ様は甘えたになるので、馬車の中でめちゃくちゃ甘やかしてあげられます。私にとっては至福の時間です。


「アンよ。いつものを頼む」


「はい、リオ様」


いつものというのは膝枕です。生徒会活動が終わった後のリオ様はいつも馬車の中で膝枕を所望されます。そっと私の膝に頭を乗せて横たわるリオ様。なんて可愛らしいのでしょう。思わず頭をなでなでしてしまいます。


「アン。今日の俺もかっこよかっただろう?」


「はい、今日のリオ様もとてもかっこよかったです。さすがリオ様です」


これは甘やかしたいのもありますが、心からの言葉です。馬車に乗る際に手を貸してくださる所も、毎日緊張しながらもちゃんと朝礼で挨拶をされる所も、先生に当てられた問題に不安がりながらもきちんと答えられる所も、生徒会活動や王太子としての仕事をしている時の真剣な表情や仕草や自信満々で頼りになる所も、全部本当に可愛くてかっこいいのです。


「アン。俺以上に王太子に相応しい男はいないだろう?」


「はい。もちろんです。リオ様ほど王太子に相応しい方はいません」


だって、お仕事をさせている際のリオ様はとても頼りになるんですもの。


「アン。…俺以上にお前に相応しい男はいないよな?」


「はい。もちろんです。私はリオ様以外の男性に運命を感じたことはありませんもの」


「…ならいい」


自分から言っておいて顔を真っ赤に染めるリオ様。こんなに可愛らしい方、他にはいません。断言できますわ。私、リオ様の婚約者になれてとっても幸せです。


「…ああ、もう着いてしまったようだな」


気がつけば私の屋敷に着いていました。私が馬車から降りる際、リオ様が手を貸してくださいます。


「ああ、毎日この別れがとても寂しいです」


「案ずるな。明日もまた迎えに来てやる!寛大な俺の心に感謝するがいい!暫しの別れは大目に見ろ。正直俺も寂しい!」


「まあ!そう言っていただけるなんて嬉しいですわ!わかりました!明日もまたお待ちしております!」


私との別れを寂しがってくださるなんて、なんて嬉しい!やっぱりリオ様は可愛いくてかっこいいです!


「ではな、アン」


「はい。また明日、リオ様」


リオ様の乗る馬車を見えなくなるまで見送ります。ああ、今はすごく寂しいですが、また明日リオ様にお会いするのが楽しみです。

ラブいちゃ

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