年下俺様婚約者と登校
なんだかんだで甘やかされるのが好きな王太子殿下
今日は学園の登校日です。登校日には必ずリオ様が迎えに来てくださって、一緒に登校しています。私はいつも外に出てリオ様のお迎えを待っています。
しばらく待っていると、リオ様の馬車が到着しました。
「おはよう、アン。今日もいい天気だな。さすが俺。やはり神に愛されているようだ!」
「おはようございます、リオ様。はい、とてもいい天気ですね。やはりこれもリオ様が神に愛されている証拠なのでしょう」
はい。早速甘やかしてしまいました。だって肯定して差し上げないと、リオ様ったらすぐに不安がるんですもの。ちょっと甘やかすくらい良いじゃないですか!
「ははははは!そうだろうそうだろう!さあ、我が愛しの婚約者よ!一緒に登校してやる!俺についてこい!」
「まあ、愛しの婚約者だなんてとても光栄ですわ。はい、どこまでもご一緒致します」
そういうと馬車に乗る際に手を貸してくださるリオ様。ああ、なんてかっこいいのでしょう。
「ところでアンよ、最近学園の方はどうだ?何か困ったことはないか?まさかこの俺の愛しの婚約者に手を出してくる馬鹿はいないだろうが、もし何かあるなら早めに言え。この俺が守ってやる!」
「まあ、なんてかっこいいのでしょう。さすがリオ様ですわ。ですが、リオ様がついていてくださるのに困ったことなど起こるはずもありません。リオ様のお陰でいつも平穏無事に過ごせておりますわ」
でもその心配性な所がとても可愛らしいのです。これからもそのまま、心優しいままでいて欲しいです。
「そうか。なら良かった。一緒のクラスで席も隣同士とはいえ、いつもいつもずっと一緒にいられる訳ではないからな。心配していたのだ」
「さすがリオ様、とてもお優しいのですね。素敵ですわ!」
今日も今日とて私はこの調子でどんどんリオ様を甘い言葉で甘やかします。いつも気を張ってばかりのリオ様に少しでも気を休めていただきたいのです。
本当はすごく心配性