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急接近なわけ

間宮六花が隣の席になってから俺の平穏な日々が消えた。

何故かと言うと、間宮さんが何かある度に俺に話しかけてくるからだ。

授業中、休憩中、昼休みまで話しかけてくる。話してくる内容は大したものはなく好きな食べ物や、血液型、好きな動物などの話だ。たまにあいりのことも聞かれたりするので答えられるものには答え無理なのには答えないでいた。


流石に毎回話しかけられている俺を見てあいりが不貞腐れない訳もなく、今あいりは俺の横で間宮さんを睨んでいる。


「あはは、ごめんごめん、気になっちゃってね」


「蓮君は私の彼氏だからダメ!」


「別に恋愛的感情はないよ、あるのは好奇心だよ!」


「それでも話しかけ過ぎだよ、一体何が気になるのよ!」


俺がここにいる意味はあるのかな?あるんだろうなぁ。


「どうしていじめっ子といじめられっ子が付き合ってるの!そこが私には分からない!弱みを握られてるわけでも無さそうだしなんでなの?」


「それ聞いたらもうこんなにしつこく蓮君に話しかけない?」


「かけないかけない」


軽い感じで返答してるし絶対守らないな。

それでもあいりはそれを信じたらしく話すらしい。

まぁ別に変な事じゃないし、最近ではよくある話な気がするし大丈夫だろう。


「私と蓮君はゲームの中で元々夫婦・・・・・恋人だったの、それでオフ会してみたら蓮君だったってこと」


「なるほど、ゲームで付き合ってたんだね、それで現実で会ったらまさかの敵同士だった訳か、でもなんでそれで逆に仲良くなれたの?普通逆じゃない?」


「それは私と蓮君は結構お互いのことよく話してて知ってたし、蓮君もいじめられてるけど頑張ってた理由を聞いてたし、でも実際会ったら私がそれをやってて流石に申し訳なかった。でも蓮君が私の家庭事情も知ってて、だからね許してくれたの。そこで私はやっぱりこいつのこと好きだなってなったのさ」


「へぇーそうだったんだ、わかったよ、知りたいことは知れたし今度はなるべく控えるよ!じゃあね!」


そう言って間宮さんは教室を出ていった。


「ふふ、ありがたく使わせてもらうね♪」


誰にも聞こえることなく間宮さんは呟いていた。

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