両家の顔合わせ
三賀日も過ぎもうそろそろ学校が始まろうとしていたそんな中今日はお互いの家族を集めた顔合わせが企画されていた。剛さんと麗花さんが考えた企画らしくせっかくだしこの機会にお互いの家族交流をしてしまおうということになった。
そして俺と母さんはあいりの家に向かっている。
今日はあいりの家でやるからだ。
母さんと歩いて少ししてあいりの家に着いた。
インターホンを押す。中から足音が聞こえてきて鍵を開ける音が聞こえその後に扉が開いた。
そこから顔を出したのはあいりだった。
「あ、いらっしゃい、上がって上がって」
あいりに促され俺と母さんは上がる。
「お邪魔します」
俺が靴を脱いで中に入ると奥から真菜ちゃんと透君が走って俺に向かって突っ込んできた。それをしっかり受け止め頭を撫でる。
2人は気持ち良さそうに目を細めている。
そして俺の後ろにいる母さんに視線が行くと俺に誰か聞いてきた。
「この人は俺のお母さんだよ」
「初めまして、蓮のお母さんです」
「私、真菜」
「僕は透」
「「よろしくお願いします」」
お母さんと下の子達の顔合わせも済んだので俺とあいりは3人を連れてリビングに行く。
中に入ると剛さんも麗花さんも椅子に座って待っていた。
俺達が入ってきたのを確認すると2人はすぐに立ち上がり挨拶をしてきた。
「初めまして、あいりの父の剛です」
「麗花です、よろしくお願いします」
「初めまして、蓮の母の梓です」
お互いの親が挨拶をしている。
それから3人は少し話をするらしく俺達は下の子達と一緒に遊んでいることにした。
外に出て遊んでもいいけど流石にこの季節は寒いので辞めた。家でボート版の人生ゲームをすることにした。
元々家族団欒ということで買ってあったみたいでそれを使って遊ぶ。
俺とあいりと透君と真菜ちゃんの4人でスタートだ。
最初は順調に進んでいく。お互いに差は開いてなく、まだ赤字にすらなっていない。
今は全員高校生ルートを走っているのでそりゃ赤字にはならいか。
それからしばらくして人生ゲーム勝敗に関わるルート、リクルートルートに来た。ここで何かしらの職につかないとフリーターとなり1位への道が遠くなる。
「お願い!俳優とかアイドルに!」
あいりは大物狙いらしい。
真菜ちゃんと透君も狙っているらしい。俺はフリーターさえ回避できればいいかなって感じだ。とりあえず、どこかで就職チャンスがあるならそのままそこに決めてしまう気でいる。狙いに狙ってフリーターコースはよくある話だ。
そしてリクルートルートを終えた結果・・・・・。
「なんで私が〜!」
「お兄ちゃんずるいね」
「ほんとだよ、お兄ちゃんずるい」
何故か俺が怒られる羽目に。まぁ俺は会社員として就職したけど他の3人は狙いに狙ってみんなフリーターになったから仕方ないといえば仕方ない。
そして俺は会社員のまま順調に進んで途中で結婚をし子供も授かり、それなりの額を手にしながら進んで行った。
あいりはそのままどん底にいる。真菜ちゃんはスカウトされてアイドルにジョブチェンジを果たした。透も宝くじを当てて資産が増えた。
勝負の結果は真菜ちゃんが1位、2位が透君、3位が俺で4位があいりになった。
「悔しい〜」
「どんまいあいり」
「やったよ、1位だぁ〜」
「2位、1位じゃなかったけど、まぁいいかな」
みんな人生ゲームは楽しめたようだ。
1回のプレイで2時間もかかってしまった。親たちの話も終わっているらしく今は雑談をしている。
仲も深まったようで一安心だ。
大変長らくお待たせいたしました。
正直な話、ゴールが見えません。少し前の時にキリよく終わらせておけばよかったと後悔してます。
ですがここまで書いてしまったのでとりあえずゆっくりとですが卒業まで2人の現実とゲームの世界を書いていきたいと思います。
ギルメンとのオフ会なんて面白そうですからね。まだまだやることは沢山あると思うのでそれを書いていきたいと思ってます。
3ヶ月近くも空いてしまい申し訳ありませんでした。
これからもよろしくお願いします




