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36話『クリスマスイヴ』

ジングルベルジングルベル鈴が鳴る〜!


今日はクリスマスイヴだ。今日の予定はあいりと一緒にデートをする予定を立てている。

まぁデートと言っても特にどこかに行くという訳では無い。2人でショッピングしながら少し洒落た所でご飯を食べるだけだ。


そして今日はもう1つイベントがある。そう、ファンタジーのアップデートが来る日でもある。ゲームをやってる俺たちはそっちも楽しみなのでクリスマスイヴだというのにあいりを家に呼びゲームをすることになってる。


他の人たちからすれば恋人っぽくないとか言われるかもしれないが2人で楽しめているんだから別にいいだろう。それにクリスマスは少し街にデートしようということにもなってるので大丈夫だろう。


『おっしゃぁぁぁぁぁぁやるぞぉぉぉぉ』


シュレイドがログインしてそうそうギルドチャットで叫んでいた。今日から新フィールドに新レイド、ガチャが来た。シュレイドはそれに対して言ってるんだろう。


『俺は先にガチャってきますね』


『待て!ロータス、それはダメだ!せっかくだレイド後の楽しみにしようじゃないか!』


シュレイドはログインそうそうレイド攻略する気らしい。新レイドなんて新フィールドの装備など集めてやるものでありその前の装備で挑んでもほぼ運ゲーになる。それをやろうってことかよ。


『シュレイド流石にそれは無理ですよ』


あさみちゃんがログインしていて話に参加してきた。


『いや行けるだろ!』


『私達は運ゲーに挑戦するほどガチ勢ではありませんよ、アイテム消費も考えてください』


『むむ、まぁたしかに⋯⋯だが早く攻略したいじゃないか』


『なら今日はみんなで新フィールド攻略だな』


ギルマスのハンゾウも参加してきた。


『よっしゃ!そうしようぜ』


『前から聞いていた限りでは今日予定があるメンバーは8人だ』


『まぁいる人数でやればいいっしょ!』


そして俺たちは準備をして新フィールド攻略を始める。


俺とアイは一緒のパーティーだ。他のメンバーはあさみちゃん、ハンゾウ、醤油、塩の6人。


アサシン2、プリースト1、パラディン1、ウォーリア2だ。


バランスはいい方だと思う。


新フィールドは火山地帯だ。地形ダメージがあり火耐性がないと火傷の状態異常まで引き起こす。

敵も全部90越えで流石新フィールドというものだった。

俺たちもそれなりに強いとは思うが結構苦戦したりする。

中でも厄介なのがマグマロッドという敵だろう。

サイズは魔法使いが使う杖と同じで細い。それが遠距離からマグマ隕石を降らせてくるのだ厄介としか言えない。まとも小さく回避が高く当てられないのでこちらが一方的に削られる。

これには俺とアイが隠蔽スキルにより隠れて近づき確実に当てられる距離で攻撃をするというもので対処した。


そして俺たちはこのフィールドのボスであろうモンスターを見つけた。グレンドラゴンLv120という奴だ。


『強すぎ』


『これは今の俺たちじゃ無理だろ』


『120かあと30もレベリングしないとなのね』


『よし、とりあえず一旦戻ろう』


流石にこんなにレベル差があるボスには勝てない。俺たちギルドに戻ることにした。

しばらくするとシュレイドのチームが戻ってきた。死に戻りという結果で。


『あーなんだよあのドラゴン強すぎ!』


『挑んだんですね』


『耐性ないとすぐにHPが溶ける、あれは無理』


『どんまい』


『じゃあ気持ちを切り替えてみんなでガチャでもしようか!』


ハンゾウが気分転換を込めてガチャをしようとみんなに言う。みんなもそれに乗っかりガチャを引き始める。

俺も引く。


『お、これ武器か⋯⋯クリスマス・ツリー⋯⋯ネタ武器かよ!』


シュレイドはネタ武器を当ててた。


『⋯⋯サンタの髭とかどうすれば』


俺はサンタの髭だった。こんなの付けたくねぇ。


『ふふ、ロータスどんまい、私はこれだよ!』


隣で引いてたアイはいいのが引けたのかテンションが上がり装備をしてくれた。

アイが装備したのは⋯⋯ミニスカサンタ装備だった。


『うぉっ!まじか、いいじゃんおめでとう』


『いいなぁー私ソリだったんだけどこれなに扱い?』


『私なんて七面鳥だよ、しかも武器扱い!』


あさみちゃんや女性陣はあんまりいいものが手に入らなかったみたいだ。それ比べてアイは当たりを引き当てた。


『見てください!これを!』


コテツがクリスマスツリーに身を包んでいた。やっぱりその装備はネタだな。

そんな事をしていたらクリスマスイヴももう終わる。明日はアイとデートなので楽しみだ。

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