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28話『梅雨』

あいりが変わってから2週間。学校での俺の立ち位置もだいぶ変わった。

前までギャル達にいじめられていたから誰も話しかけてこなかったけどあいりが変わったことにより話しかけてきてくれる人が増えた。


あいりも変わってギャル達だけでなく普通の女子からも話しかけられることが増えた。服装などが変わって話しかけやすくなったらしい。


2週間経ってもう時期は梅雨。

雨が沢山降る中俺とあいりは傘をさしてあいりの家に向かって歩いていく。

母さんに報告した日以降あいりの家で夕飯を食べている。毎日あいりの美味しいご飯を食べているので食べ過ぎてしまうこともある。

だから最近は筋トレなどをして食べた分動くことにしてる。


「あいり、そっち濡れてない?」


「大丈夫、蓮君は?」


「大丈夫だよ」


俺とあいりは相合傘で移動している。傘は大きいやつなので大丈夫だけどそれでも2人で並んで歩いていると濡れそうになる。

お互い密着しそうな距離で歩くのでドキドキもする。


あいりの家に着けば、最初の頃はまだ慣れてなかったのか人見知りしていた透君と真奈ちゃんも慣れてきて家に帰ればよく出迎えてくれるようになった。


「お姉ちゃんお兄ちゃんおかえりー」


「おかえりー」


「「ただいま」」


「蓮君ちょっとまってて」


あいりはそのまま洗面所に行く。

そしてタオルを持ってきてくれる。


「はい」


「ありがとう」


タオルを受け取り頭を拭き、濡れた肩などを拭いていく。

あいりの方は制服から私服に着替えている。

動きやすいホットパンツにパーカーという動きやすい恰好になっている。

ホットパンツのせいで太ももが顕になっていて目が釘付けになってしまう。

それにあいりが気づいたのかニヤッとしながら「えっち」と耳元で囁いてご飯の支度をしに行ってしまう。

項垂れながら透君と真奈ちゃんを連れてリビングに入る。


あいりは夕飯の準備を始めるので俺は2人の相手をする。

まぁ2人とも仲は結構いいので一緒に遊んでても喧嘩もなく仲良く遊ぶのでこっちも気が楽でいい。


今日は雨が降っているので中でゲームをしている。

髭のおじさんがお姫様を助けるゲームを3人にしてプレイする。

真奈ちゃんも透君も結構上手くて、俺は後ろをついていくだけで良かった。

いつもはあいりと一緒にやっているらしく、俺はあいりとおなじ風にやっているらしい。

もうゲーム自体はクリアしていて、今は普通に楽しむのがメインになっているらしい。


そうして遊んでいれば今日は早く終わったのかお母さんが帰ってきた。


「ただいま〜」


「「「おかえりー」」」


「おかえりなさい」


なんかすっかり馴染んでしまった自分がいる。お母さんはそんな俺に嬉しそうな顔する。


お母さんはそのままあいりの手伝いをしに行く。

もうそろそろご飯もできる時間なので2人にキリがよくなったら終わるように言ってゲームを続ける。


ゲームを終えて席につき、しばらくしてご飯が運ばれてくる。


「「「「いただきます」」」」


今日はハンバーグらしい。毎日こんなに美味しい料理が食べられて俺は幸せ者だ。

あいりの作る料理は家庭的なものが多く。特に俺はあいりの作ったカレーに胃袋を掴まれた。あれは格別でした。お代わりがいくらでもできるほど。



それからお母さんに今日は何があったやら、俺達の思い出話が聞きたいと言われそんなのを話してるうちに結構いい時間になってきてしまったので俺は家に帰る。


「まだ雨降ってるから、気をつけてね」


あいりが心配してくれる。


「結構風も吹いてるから帰ったら温まっておかないと風邪ひくわよ」


とお母さんからも忠告を受けて帰宅する。

確かに風がすごく、横殴りの雨により全身びしょ濡れだ。

すぐ風呂に入って体を温める。


その後ゲームにログインしてアイとゲームをする。

ここ最近はずっとレベル上げだけなのでそれをやって寝る。



そして次の日、昨日温まって寝たのに体がだるく、熱を測ったら38度あった。

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