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25話『お弁当』

あいりがイメチェンしたことは先生も驚いていた。

思わず2度見していたくらいだから相当だったんだろう。


「蓮君」


「ん?」


「なんか見られてない?」


俺とあいりが付き合ったことを知ったクラスメイト達もまだ半信半疑だったらしく俺達様子を遠見で観察している。


「まぁ仕方ないでしょ、今までの境遇を知ってれば不思議に思うよ」


「まぁ、確かに、蓮君がロータスだって気づいてればそんなことしてなかったもん」


「だからだよ、俺達は仲良いけど周りから見たら不思議に思うんだよ」


「そういうもんなのか⋯⋯これからは学校でも仲のいいところ見せつけていこうね」


「うん」




午前中の授業が終わり、お昼の時間になった。

今日一番の楽しみにしていた時間が来た。


「蓮君、一緒に食べよう」


「わかったよ」


あいりは俺のところまで来て隣の人から椅子をかりて机をくっつけてきた。

そしてランチポーチの中からお弁当を2つ取り出して1つを俺に渡してくれた。


「はい。お弁当だよ♪」


「ありがとう」


お弁当を受け取り中を開ける。


「おおー」


中は凄いカラフルだった。メインは唐揚げで厚焼き玉子、ポテトサラダ、ブロッコリー、ミニトマトが入っている。そして2段目がご飯でのり弁になっていた。

料理がうまいのは聞いていたけどこんなにできるなんて知らなかった。


周りからも歓声が沸いていた。てかみんなこっち見てんのかよ!

その中から御堂さんが出てきてあいりに話しかけに来た。


「これあいりが作ったのか?」


「うん、そうだよ」


「まじかよすげー、料理出来たんだな」


「もちろん、家族の分も私が作ってるから」


「なるほど」


それだけ聞くと御堂さんは友達のところに行った。


「じゃあ食べよっか」


「うん」


「「いただきます」」


最初は卵焼きを食べる。塩多めなのかご飯に合う。


「うまい!」


「ほんと!?よかったぁ」


「うん、ご飯が進むよ、手料理なんて久しぶりだよ」


「え、夜とか何食べてるの?」


「コンビニ弁当だよ、朝はパンかおにぎりで⋯⋯」


「ダメだよ!そんな食生活じゃ体調崩しちゃうよ!」


「言っても母さんは仕事だし、俺は料理が出来ないからどうしてコンビニ弁当になるんだよ」


「じゃあ私の家に来て一緒に食べればいいじゃん」


「いやいやそれは悪いよ」


いくら付き合ってるからと言って相手の家に行ってご飯を食べるのは流石に非常識な気がする。


「じゃあ今日親に聞いてみるから、大丈夫なら一緒に食べること!いいね?」


「わかりました」


あいりがしつこいので了承してしまったけど、多分向こうの両親も大丈夫って言うんだろうな。まぁ仕方ないか。


それからお弁当を食べきり、ゲームの話などをしてお昼の時間は終わった。

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