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面倒くさいのは結構です  作者: 保冷剤コーヒー
7/7

休日のお出かけ

 あーーどうしよう。


 こんにちは私、不知火 聖と申します。ん?これ言ったことあるな。いやないか。


 これから何故か俺と同居を始めた若干頭の可笑しい美少女、蓬莱 沙夜と出かけることになったのだ。


 まぁ、なぜ どうしよう と思ってるか。


 そんなのは至極単純俺は人と出掛けたことがないのだ。


 だから、どんな服装で行けばいいのか分からない。いやまぁ、服なんて制服とスーツと部屋着しかない。


 彼女は俺が好きっていった。その通りだとしたら一番お気に入りの服装で来るだろう。


 それなのに俺が部屋着で行ったらその後の事が想像に難くない。


 残るのは、制服とスーツ。2つあるがまぁ選ぶべきは一つしかないだろう。


 歯を磨き終わったら着替えるか……


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 スーツに着替え終わってドアを開ける。財布も鍵も持った。忘れ物はない。


「ひ、聖君どうかしらこの服装。」


 皆はドアを開けたら黒のワンピースを着た天使が居たらどうする?


 俺の名前を呼びながら、一回転くるっと回った。


「どうしたの聖君?」


「…………天使だ……」


「えっ!!///」


 気づいたら言葉が漏れてた。無意識とは恐ろしいな。


「あっ……いや、ごめん………」


「ううん。ありがとう! 聖君も黒のスーツ似合ってるよ。凛々しいくてカッコいいよ!」


 人から褒められたのは祖母の友人以来だ。素直に嬉しいな。


「相変わらず無表情だね、目も死んでるし。」


「ん……」


「う~ん。まぁ分かったわ。貴方がそう思うなら。速く行きましょう?」


 よく今ので伝わったな。


 ちなみにさっきの「ん……」の意味は しょうがないだろ。昔からなんだ。 って意味が込められてる。


 はい、分かった人挙手。


 エレベーターで下まで行き歩いて大型デパートに行く。噂によれば何でもあるらしい。


「この道はデパートの方だよね。何買うの?」


「……コーヒーメイカー、コーヒー豆、紅茶、ポット、本を買う…………」


「あら?昨日よりすらすら言えるね。何かあった?」


「あんたなら良いかもって思えた、から……」


 ありがとう、と聞こえるか聞こえない声でボソッっと言ってくれた。


 暫く他愛もない会話をしてるうちにデパートに着く。


「大きいね。」


「ん」


「私も。」


 さて、今の「ん」にどんな意味が込められてるでしょうか。


 答えは言わないから想像で楽しめ。



 デパートに入り、電化製品売り場を見る。…………8階か。


「なぁ、お前のオススメのコーヒー豆と紅茶買ってきてくれ………」


「分かったわ。どこ集合にする?」


「ん」


「分かった。それじゃ11:00頃にまたそこで会いましょう。」


 さて、俺も行くか。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 どれを買おう……


 正直こんなにあるとは思わなかった。俺が使ってたのはコーヒー豆の味と風味が最高だったやつだな。


 う~ん、分からん。しかし、人が怖いな。いつ漏らすか分かんない。


 ここで店員に「すんませーん!コーヒーメイカーで一番いいのを頼む!」と言うべきなんだろうけど出来るわ


けない。出来る人を心からの尊敬出来る。


 だが、ここで言わなきゃ男が廃る。これでも弓道県一位なったことがる。ここから何が分かるかって言う


と、集中力と緊張に耐えれる精神力ってことだ。


 よし。気絶しないそうに頑張ろう。


「あ……あの………………」


「はい! なんでしょうか!」


 何でそんな元気あるの?泣きそうだよ俺。この状況じゃ上に向けないよ。


「オス……スメの…………コ……ーヒーメイ………カーって……あります、か?…………」


 うわぁ!!!!!!全然ダメだったよぉ!!!助けてぇ!!!!!!


「えっ!?えっともう一度お願いします!(聞き間違いだよきっと!こんな格好いい人が雄の○○こありますかっ


て言うはずがない!そうきっと聞き間違い!)」


 難易度たけぇな!!そんなたけぇ難易度より東方紺○伝レガシーモードでエクストラステージをノーミスクリ


アしろって方がまだいいわ。


 か、覚悟を決めよう。ふぅ……


「オスス………メの、、コーヒーメイカーあります、か?………」


「っああぁ!コーヒーメイカーですね!かしこまりました!!」


 助けて蓬莱……


 そう思えるのは何故だろうな。

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