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面倒くさいのは結構です  作者: 保冷剤コーヒー
4/7

敵意も殺気も出さないで

「ふぅ、笑った笑った。」


 この人2分間笑ってたぞ。俺すら10秒が最高記録なのに。


「こほん……取り乱してすみません。」


 貴女、さっきから取り乱し過ぎですよ。


「さて、私の名は高橋(たかはし) 琴子(ことこ)と言うものだ。よろしくな。高橋先生か琴子先生と呼んでく


れ。」


 人見知りの俺に難易度が高い。


「さて、この高校について詳しく話そう。蓬莱も聞いてけ。生徒会長の話を聞いてないだろう。」


「私は不知火君がここにいる限り私もいます。」


 複雑な心境ってこの事を言うのかな。


「さて、この高校はお前らがパンフレットで見たようなものとは違う。」


 違うってどういうことだ。詐欺か?詐欺なのか?


「この高校は4ヵ月周期に点数を付けられる。点数は40点以下がブラック、30点以下が強制退学だ。」


 oh……


「先生、ブラックと言うのは?」


「サッカーのイエローカードと似たようなものだ。ブラックは2回取ったら退学。1回目でペナルティがあ


る。」


「ぺ……ペナルティはなん、、です、か?」


「二週間学校側で監禁。そこで何をするかは言えない。知りたかったらブラックを取れ。」


 退学申請出そうかな。


「では、先生。何に対して点数を付けるんですか?テストなら誰も退学はしませんよ?」


「何だ、退学されてほしいやつでもいるのか?」


「ゴミは少ない方がいいですが、この高校は基本頭がいい人が入学してます。スポーツ推薦で入試を受けてな


い人もいますがそれでも40,30点を取るとは思えません。」


 ここの高校は勉学以外でスポーツ推薦、科学推薦ってのがある。勉学は必要ないが、スポーツ推薦は全国優


勝者限定だ。科学推薦は特殊な化学反応に対して10分間の説明&スピーチが必要。お題は学校側で決める。


 あ、科学推薦に対しては勉強が必要だな。テヘペロ。……………………ごめんなさい


「そうだなぁ。ここには頭がいいやつしかいないなぁ。中学校生活を勉強に捧げた奴ばっかだ。身体も鍛えな


いでなぁ。」


 えーっと、もしかして……


「スポーツで点数付けるんですか?自慢じゃありませんが空手以外経験したことはないですよ。」 


 空手はあるんだ…華奢な体して意外だな


「いやいや、違う。まずは制服の襟の裏を見てくれ。」


 俺と蓬莱は疑問を持ちつつ、制服の襟を捲ってみる。


「そこにある学校内のマークだ。パンフレットと見たやつとは全然違うだろ?それ一つ10点だ。」


「ってことは、一つ10点と考えていいのかしら?それだったら」


 それだったらこれを


「そうだ。それを奪い合うんだ。」


「そうですか……奪い合いの禁止な場所ってのはあるんでしょうか?」


「それを聞くってことは怖いのか?」


「さっきも言いましたが私は空手を習ってたんですよ。骨を折るぐらい容易いですよ。」


「待て待て待て!悪かった!お前には武道の心得ってもんがないのか!」


 殺気まではいかなくても敵意は感じる。恐ろしい、今すぐ失神しそうd


    ドサッ


「「あっ」」


 俺は一日で2度失神した。

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