トラウマ青年とキツ甘美少女
こんにちは。私、不知火 聖と言うものです。
自分でこう言うのはアレだけどかなり波瀾万丈な人生を送ってきたと思う。たった15年と5ヵ月なのにな。
6歳の時に親に捨てられた。母の方の祖父母が『あまりにも可哀想だ!』と言って引き取ってくれた。
親にとって重荷になったらしくて、両親ともに帰ってくるのが遅かった。帰ってきても愚痴を溢したり会社
で何が遭ったかは知らないけど俺に当たって来ることも日常茶飯事だった。
だから、祖父母に引き取られた時は泣きまくってた。
そんな喜びも束の間、引き取った3ヵ月後に祖母か老死。
それからと言うもの、祖父は活力が無くなって酒に溺れた。そして、祖父はアルコール中毒で死去。
祖母の友人に預けられた。
学校ではそう言う過去が遭ったせいかいじめを受けてた。
まぁ、頑張って卒業はしたが中学校には殆ど行ってない。
この時の友達はゲーム、アニメ、勉強だ。
長くなったがこれが過去だ。
冒頭に戻るがたった今、不良? ヤクザ? に目を付けられた。
「あの……な、なんでしょう、、か?」
恐る恐る質問する。てか、目が怖い……
「あ? その腐りきった目が気にくわなかったんだよ。ガンつけられてるように見えてな、ムカついたんだよ」
えぇ…… んな理不尽な。3人で突っかかってくるなよ…
「あーー心に傷がついたわー。ふっかい傷をつけられたわー。」
たったそれだけで傷が付くわけないだろ…
人の事を気を知らないで言いやがって。
「おい! 無視すんなよ! あーあー無視もされてまた傷がついたわー」
「あ、あの…… すみませんでした………」
「聞こえねぇなぁ! 誠意があるなら土下座しろ! 後、今持ってる金を全部置いてけよ?」
「そ、それだけは! あの、、それだけは止めてください……」
アハハハハハハハ!! とバカ笑いする。何がそんなに可笑しいんだよ…
「んじゃ、金は払わなくてもいいからさ、サンドバックになってくんね?」
「えっ……」
どうゆうことだ? サンドバックになれ? それってつまり…
「な……殴らせろってこと…ですか……?」
「そうだぞー。いやーー最近イラついていてさ。獲物はリーダーに取られてさ。」
「俺なんかこの前ようやく取った金取られたぞ! それで、『な、なにするんですか!』って言ったらボコボコ
にされちまったよ」
「あー俺もされたなぁ」
どうやらリーダーのやり方に不満を持ってるそうだ。だからってそりゃ酷くね?
「って事だ。金は置いていかなくていい。その代わり俺達が満足するまで殴られてくんね?悪くないだろ?」
「さっすがぁ!頭いいな!」
「おら、何か言えよ。」
「ぁ…………」
一瞬過去の事を、嫌な事を思い出した。所謂、フラッシュバックっていうやつだ。
中学生の頃だ。
夢見がよく、いつも以上に気分が良かった。久々に行くかってなった。
学校に着き、教室に入ると……急に静かになった。
入る前は廊下まで響き渡る笑い声や話も引き戸を開けた瞬間これだ。
バスケ部員と野球部員が大きな溜め息を尽き、俺を囲むようにしてリンチをした。
特に理由もない暴力を俺を襲った。学校中で俺の認識はストレス発散の道具と見なされていた。
後輩も先輩も関係なく、男女関係なく。
あぁ、最悪だ。
慣れていることだ。返事をすればいいだけだ。
「ど、どうぞ……ご勝手にしてください…………」
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「ふぅースッキリした!」
「このあとどうするよ。事務所に戻るか?」
「そうだな。じゃあな、クソガキ。」
あぁ、いてぇ。
慣れているからと言って決して痛みを感じない訳ではない。
なんでこんなことに……
おい、ちょっと待てよ…
今日始業式だった。。9時までに登校だよな。
今の時刻は、、8:37か。
時間を確認したスマホを無造作にポケットに入れる。
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「はぁはぁ……」
着いた……今は、、8:53か。教室は1階にあるからはや歩きで行けば丁度かな。
この学校はアメリカと日本が協力し合って作られた学校だ。それであってか学校には最新器具が沢山あると言われてる。
進学率95% 就職率98%
普通に見ても高い数値だ。服装は制服だが、その他は自由だ。
何せ自由と協調性モットーにしている。寮生活だが近くには大型デパート、ゲームセンター、学校で営業しているコンビニ、あらゆるスポーツができる4階建ての建造物、新幹線もあり休日は都会の方へ遊びにも行ける。逆に無いものがないと言える。
しかし、入試がとてつもなく難しい。中学生一年生がこの学校に入りたいと言ったなら、その人だけ違うのを学ばさせられる。それでも入れるとは限らない。
勉強が友達な俺でもかなり苦戦した。昔から頭がいい方なんでね(これもいじめられる原因だった)
全教科最低90点、平均で95点以上とらないと入学出来ない。しかも、内容が殆ど大学の問題だ。
えーっと教室の前まで来たが、、、
怖い、恐い。
罵倒、リンチ、机に落書きと廃棄物、椅子に剣山と排泄物、、慣れていても恐いものは怖い。
震える手と足。頭に流れるトラウマの数々。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
「あの、そこどいて」
ドアの前に立ち止まっていると、横から一人の美少女が----------