詩への嘲り、あるいは左側しかない手袋の祝福
ただ数字を階段としてのみ用いるならば、鷹の瞳は影と闇の境界を捉える。
真夜中にのみひどく美しくまたたく白い黄金、それが鷹の慈悲ならば怒り狂う学者たちに加わろう。愚直な反芻。
眠るな。遅すぎた。
鉄に似すぎた水、風になれなかった惑星、それがお前の寝床。
温めることしかできない不死者を熱い瞳で裏切り者がなじる。
空を眺める蟹は、熱さから逃れるために悔恨に殻を叩き染める。
蒼い炎が裏切り者ならば、悪は嵐に色を寄せる。ただただ甘い色。
連なる弦を断ち切ることをユウキと呼ぶなら歌え。音階を持つ絶叫、指揮者の断末魔だけが幕を引く。
静寂こそが足音と先達たちの警告を沈黙ならざる無音、貌からは涙も涸れて。
走り、地獄を塗り潰せ。
少し早いけど、45周年、おめでとうございます。