プロローグ
其の子供の処女作其の子供だけの物語
其の子供は、楽天家になりたかった
其の子供は、周りからすれば少し人見知りで明るい楽天的なタイプ、喧嘩をしたりして怒ったりしても眠ったり好きなものを食べたり好きなことをしていれば怒っていたことなんて忘れてケロッとしていて時々動悸がして少し苦しむそんな子供でも実は少し違うんだよ?
其の子供は実はとっても臆病で、物事を選んだり決めたりするのが大の苦手で、人見知りというよりは人が少し怖くって怒ったりしても忘れてケロッとしているというよりは、何があったのか忘れてしまうのほうが近い、全部忘れるわけじゃあないんだ会話とか其の子供にとってマイナスのものが中心でだからあんまり英語は得意じゃあないんだ。
国語は好きだよ?文章、特に小説なんかはね、逆にさっきも書いたけど英語とあとは数学も嫌いなんだ全然頭に入ってこない、文系の人ならわかってくれるんじゃないかな?
さて、それじゃあ前置きはこのあたりにして、本題に入ろうかまず作品タイトルに驚いた人もいたのではないだろうか?遺作で遺書とは、そのままズバリである其の子供は受験で失敗しており人があまり好きではなく、気分の浮き沈みが激しい自分でも面倒だと思うような子供だったけど両親は愛してくれたし姉と妹もいておばあちゃんが二人とおじいちゃんが一人、ペットの犬に、よく会うなら伯母さんもいてみんな愛してくれたけど、時々ひどく煩わしくて、中学のころは学校も休みがちで部屋にこもりがちだったかな原因としてはまぁいくつかあると思うけど例えば環境の変化と人嫌いの悪化そして思春期特有の心理…とかね。といっても一番は其の子供の甘えや見通しの甘さだと思うけれどねまあいろいろあって少し死にたいと思ったわけだ、だから遺作で遺書とはいえこれはどちらかというと遺書よりだよ場合によっては遺作になるけどね死にたいと思うことは今までにも何度もあった気がするけど楽天家を気取っていたからね絶望しても忘れるようにした怒っても悲しくてもだ、ならなんで今更と思うかもね、今まで死にたいと思っても忘れたといったが死にたい理由は三つほど覚えている、一つ目は中学二年生のときだろうか、勘違いされると嫌なので先に言っておくが其の子供は家族がとても好きだ、愛しているもちろん家族愛的なものだが、其の子供は中学のころはとにかく荒れていた。妹の話ではカッターナイフを向けて放って置いてくれといったこともあった…らしい、らしいというのはもうほとんど覚えていないからだ、あの時は家族とさえかかわりになりたくないという精神状態だったからやりかねないとも思うしかし責任転嫁するつもりはないがあまり覚えていないのも事実なのだひどく単調な毎日で今思えば自分でも驚くほど無気力だったと思う、一日に二時間中学三年頃はそれでも五時間くらいは学校に行っていた、今でも少し引きずっているがこのころはピークに潔癖症が酷かった、帰ってきたらお風呂に入ってあとは夕飯以外はずっと部屋にいた、部屋ではほとんど寝ていたが其の日は酷く気分が悪くなったんだ、ああ動悸だよ、初めておきたのは小学生のときでねいつもなら早ければ十五分遅くても二十五分あれば帰れる道を四十五分から一時間くらい?かけて歩いたんだすごく疲れたよ家族はすごく驚いてすぐ病院に行ったよ、まあ色々あったけど長くなるから今度にしようか直接的な原因ではないしね、間接的ではあるけど、直接的な原因はもうひとつもそうだけど感情的なものだ、妹をう らやましく思ったそれに尽きる妹よりもなぜかは知らないけど其の子供は大切にされていた妹はそれが羨ましい、妬ましいと思っていたのは知っていた。さっきも浮き沈みが激しいと書いたが中学時代は沈みっぱなしだっただから面倒で常に寝ていたのだろういつもぼんやりしていただからそんなことはないとわかっていても、みんな其の子供を愛しているんじゃなく可哀相だから可愛がってくれているのではないのか?そう思うともう駄目だった死にたくなった怖くて死ねなかったけどね二つ目は両親が大喧嘩したときだ母親が家を出て行くと言い出した高校生のときだった姉妹特に妹とも大分和解できてきていたが少し気分が沈んでいて些細な口喧嘩を姉妹でしていた(家中がピリピリしていたんだ)のもあり自分が死ねばすべてうまくいくような気になっていたんだそんなわけないのに、三つ目は酷く憂鬱だったからだ、医者に行ったわけじゃないし素人それも自己判断だが其の子供は自分は、躁鬱なのでは?と思っていた沈みに沈むと自分ほど邪魔で家族の足を引っ張っているのはないと思い死んでしまいたくなった。以上が其の子供が覚えている死にたくなった理由だ
理由は三つでも回数は多かった三番目は特にね何日かに一度思っていた気がするね、ならなんで生きているのか?それは簡単だすぐに実行しないから未練が出てくる、例えば遺書を書き、例えば自殺の方法を調べそうしている内に怖くなったりあれがしたいこれもしたという気分になってくるそうしたらもう駄目、何で死にたいのかさえあやふやだならなんで遺書って書くのかって?それも簡単本当の意味で嫌になりかけているんだ、本が大好きなんだ小説も漫画も物語が好き、大好きだ本当にね、でも親に迷惑をかけるのは嫌なんだ家族も同じかそれ以上に好きだからね、だから働きたいし、そのために大学にいきたいけれど、落ちてしまって、其の子供は教師になりたかったけど母親からは、無理だといわれ何かやりたいことはないのかといわれた、けれど其の子供は何にも浮かばなかった、何にもだ未来が一切想像できなかったのだ。其の子供は驚き困惑した自分はこんなに空っぽだったのかと、これがタイトル部分の空人だ。
遺書よりで場合によっては遺作というのは其の子供がいつまでやりたがるかによるということだ
最近は、楽しく浮いている時間が増えたからか、沈むとあれもこれもと思っていたものさえどうでもいいかもと一瞬でも思う事が出てきてしまった、だから小説を物語を書こうと思ったんだずっとやってみたかったことだった、けど小説家になる未来も想像できなかったしできるとも思ってはいないだから処女作で遺作で、そして遺書なんだ。
ただ其の子供は空想虚構物語も大好きだからそっちを書き始めればそちらが遺作になるかもしれない興味があったら見てみてよまぁなんにせよ最後に更新した話が遺作ってわけだねどうなるかはわからないけどね…。
空人の遺作ないし遺書物語では其の子供や其の子供の周りの人などを語っていくつもりだ。とはいえ此れは此処まででもいえることだが見ていてわかったと思うがその子は酷く人間らしいタイプだ、嫌なら忘れ死を恐れるだからきっと自分に都合のいい部分も多いし何より思い出しながらだから足りなければ想像しそれでも足りなければ今の其の子の考えが混じる今と昔は違うのにね、それでもいいならさらりと読んで馬鹿だなと笑っておくれよ。
柚哉蒼