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優しすぎた青年

作者: 藤本GJ

かわいそうと思い過ぎた・・・

私は生き物は食べない事にしている。


肉も魚も食べない、すき焼きも刺し身も食べない、菜食主義者だ。


カレーライスも肉が入ってるから食べない。鍋も鶏ガラだの魚介系スープだのの関係で食べない。


ハンバーガーも食べない。見た目から肉が入ってるじゃないか。



山口良忠って裁判官がいた。


彼は終戦後の裁判官で食糧難の時代に闇市の食べ物を拒否し、配給食糧のみで生活し、栄養失調で餓死した。



大抵の人は彼を「アホ」と言うが少数派の意見で「命を張って配給食糧は足りないと訴えてくれた」と褒める人もいる。



私の両親は彼を例えに出し、肉や魚を食わそうとしてくる。しかし私は動じない。


晩飯がラーメンだった時にスープの匂いで鶏ガラを感じ拒否したり、スパゲッティに魚介を感じ拒否した。



山口の時と違ってコンビニにサプリが置いてる。飲むゼリーで栄養補給も出来る。


なので、生き物から命を奪う必要は無い。




TVを観ていると学者が


「植物に水をあげる時に『頑張れ』や『かわいいねぇ』と言うとすぐ咲きます。逆に『死ね』などネガティブな言葉をかけると咲いてくれません」



ん?植物にも魂はあるのか。



私はその日から野菜も食べなくなった。菜食主義からの脱却である。米も卒業。



ゼリーのみの生活。


晩飯も1人で取るようになった。



母親は心配してるのか部屋の前に弁当を置いてくれるが無視。



そんな生活をしていると食べ物を見るだけで気分が悪くなって来た。TVでデブが飯を食うとチャンネルを替えた。


生き物を食べる事に罪悪感を感じ始めた。両親や周りは毎日罪を犯している。そんな気がしてならない。



重犯罪の中に殺人がある。なぜ彼らはそれに該当しないのか。国が裁かないのなら・・・














「ニュースの時間です。今日午後、スーパーの畜産コーナーに刃物を持った男が押し入り、『お前らはみんな罪人だ』と叫び、襲ったとの事。ケガ人は無く、その場にいた人に取り押さえられ警察に連行~」

「いただきます」・「ごちそうさま」の意味を考えてほしかった。

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