第五話 ついに始まる
お待たせしました!第五話です
ここにいても意味がないと思いルイーダスは屋敷の探索に向かった。
すると後ろからパタパタと足音が聞こえてきた。
さっそく誰か殺しにきたのか。
そう思い警戒しながら振り向くとディルがいた。
「ディル」
走ってきたせいかディルの息は少し荒い。
「はあ…はあ…。待てよルイーダス。酷いじゃないか。置いて行くなんてさ」
「悪かったな」
ルイーダスは真顔のまま謝る。
「それで、なにか探してるのか?」
「いや、特にない。一応この屋敷のことを理解しておこうと思ってな」
とはいったが扉がたくさんあるもののこれといった部屋は見つからない。
書斎、厨房、広間など。
普通の家と変わらない作りだ。
ある一つの部屋意外は。
ガチャ
一階の角の部屋の扉を開けるとおびただしい数の武器や兵器がそろっていた。
どうやらここは武器庫らしい。
武器にもたくさんあった。
拳銃、ライフル、剣、槍、斧…
数えるのもバカらしいほどたくさん。
ルイーダスは一つの拳銃を手にとった。
側面に魔法陣が刻まれている。
どうやら魔法拳銃らしい。
他にも刻まれているものはたくさんあった。
魔法拳銃は己の魔力を使うことによって弾丸の威力や性質を変えることができる。
威力は魔力が強いほど強くなり、性質は水魔法を使えば水弾にも変わるといったものだ。
と、武器を眺めていると。
「…ディル。武器を持っとけ」
「は?いきなりなんだー」
ディルが話している途中でルイーダスが彼の腕を掴む。
ダン!!!
ディルがいた場所に深々と斧が刺さる。
「なっ?!!」
「あら?外しましたか。残念♪」
視線の先には黒のゴスロリ少女。
そして可愛い顔に似つかない巨大な斧。
少女は笑顔のまま続ける。
「早速ですがゲームをしません?お兄様方?」
ありがとうございました!