第三話 残酷なゲーム
お待たせしました!第三話です
「ルールは簡単さ。これからみんなには命をかけたゲーム。つまり殺し合いをしてもらうよ〜。武器は屋敷の至るところにあるから好きなのをもらっていいよ?それから食料には限りがあるからね〜。困ったことはブリキ達に聞くといいよ」
ピエロが指を鳴らすと姿が消えた。
ざわめきがだんだん大きくなっていく。
人々の顔は恐怖と殺意に満ちていた。
互いを疑う目をしている。
「ルイーダス…!」
「ああ、わかってる。ピエロは存在したんだ」
「ええい!!いい加減にしないかお前達!!」
一瞬で静まり返る。
声の主を見るとパーティの主役だった国王だった。
「お前達命令だ!こいつらを殺せ」
なんと残酷な命令か。
家臣であろう男たちは狼狽える。
「普段は国民を守ると言っていた王も結局は自分が可愛いのか」
ルイーダスは小さくつぶやく。
「ん〜?なんだかつまらないな〜」
どこからかやつの声が聞こえる。
グサッ
声に気をとられていると後ろから何かを裂くような音が聞こえた。
後ろを振り向くと王がナイフで刺されていた。
「きゃあああああ⁉︎⁉︎」
女の金切り声が響く。
王はその場に崩れる。
血は止まることを知らずじゅうたんに広がっていく。
二度と起き上がることも動くこともなかった。
ディルは耐え切れずにその場に胃の中のものをぶちまける。
ルイーダスも目の前の惨劇に目眩を起こす。
「さあ、これで邪魔やつはいなくなったね!アハハハハハ!!」
静まり返る部屋にピエロの不気味な笑い声が響いた。
ありがとうございました!