5.相性
相性の意味が、わかった気がした。
お互いの行動がすべて読めるんだよね。相性がいい人は。そういう意味では私はあなたの行動はすべては読めなかったな。
だけど、相性がいい人と、一緒になれるわけじゃないってことも同時にわかった。
会社の仲のいい結婚してる男友達がいるでしょ。
色々ざっくばらんに何でも言えるし何でも言ってくるし、行動も読めちゃう人だけど、傍に居られるわけじゃない。
私が思ったのは、分かり合えるのは利害関係じゃないけど適度な距離感のおかげなのかなって。
近すぎず遠すぎず。親友。
近すぎる人には、どうしても素直になれなくなる。素直って大事だけど、むつかしい。
しかも、大好きな相手ほどなんか素直さが照れ臭くなる。そんな気がするの。
なんで気づいたかって。
最近余り接点なくて話したりメールしたりしてなかったんだけど、今日たまたますれ違った瞬間に「あ、今日メールくるんだろうな」って思ったら、やっぱりきたんだよね。
きっと相性ってこういうことなのかなって思った。
だけど、一緒に居られる訳じゃない。切ない気持ちはなくて、だからこそ相性の良さを保っていられるんだって思った。
状況が違って付き合ってたとしたら、関係性が変わるから、相性がいいって思える今の関係は崩れてる確信がある。
不思議だけど、関係が変わるからって思えば当然なのかな。って。
昔は相性だとかそう思うことってなくて、ただ好きだってだけで関係性すべてをカバーしてた。けど大人になるに連れてその時その状況に応じたものになってしまうんじゃないかなって気がしてる。脳が理性に重きを置くようになるからね。
その根底をお互いへの理解や思い遣りとかで支え始めるのかな。
だけどつくづく思ったよ。
あなたはいつまでも純粋なこどもなんだなって。
自分の気持ちに本当に純粋でひたむき。
だけど少し大人な部分もあって、大人な部分が感じてしまうちょっとした罪悪感を隠して
自分を正当化しようとする。
だけどそれも純粋さ故なのかな。自分を必死で守ってる。
その度に人を傷つけてることに、気付ける思い遣りがある人だったら
私は一生忘れることができなかったよ。
自然と思い遣れるか、は、やっぱり相性だったのかな。
堂々巡り、だね。