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死生観8
6人目である。
私は同僚を手にかけた。
語りたくはない。
経緯だけは語ろう。
同僚は囚人を手にかけたのだ。
私はこれを罪だと思わぬ。
遅かれ早かれ死ぬような者らだ。
そんなものの死期をはやめたところで変わらぬ。
だが上はこれを罪と言った刑で殺すのは罪と呼ばず、同僚が殺したことは罪と呼ぶようだ。
我々は何をしていたのだろうか。
殺すことを罪といい、殺すことを罪と思わぬ。
もはや私には何が罪であるか分からぬ。
刑の記憶はない。
きっといつも通り、機械的に終わったのだろう。
6人目である。
私は同僚を手にかけた。
語りたくはない。
経緯だけは語ろう。
同僚は囚人を手にかけたのだ。
私はこれを罪だと思わぬ。
遅かれ早かれ死ぬような者らだ。
そんなものの死期をはやめたところで変わらぬ。
だが上はこれを罪と言った刑で殺すのは罪と呼ばず、同僚が殺したことは罪と呼ぶようだ。
我々は何をしていたのだろうか。
殺すことを罪といい、殺すことを罪と思わぬ。
もはや私には何が罪であるか分からぬ。
刑の記憶はない。
きっといつも通り、機械的に終わったのだろう。