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贖罪  作者: タカアシガニ
8/9

死生観8

6人目である。

私は同僚を手にかけた。

語りたくはない。

経緯だけは語ろう。

同僚は囚人を手にかけたのだ。

私はこれを罪だと思わぬ。

遅かれ早かれ死ぬような者らだ。

そんなものの死期をはやめたところで変わらぬ。

だが上はこれを罪と言った刑で殺すのは罪と呼ばず、同僚が殺したことは罪と呼ぶようだ。

我々は何をしていたのだろうか。

殺すことを罪といい、殺すことを罪と思わぬ。

もはや私には何が罪であるか分からぬ。

刑の記憶はない。

きっといつも通り、機械的に終わったのだろう。


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