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死生観6
5人目は私の心を酷く摩耗させた。
なんとも辛い最後であった。
連れてこられた男は飄々としていてこちらの神経を逆撫でしてきた。
あれは自分の行動を誇るかの様な言い草で、後にも先にもあの者たちの罪を知るのは最初で最後であった。
あれの罪は親を手にかけ、その姿を子供らに見せつけ、最後はその幼子すらも手にかけたと言ったところだ。
その話をよく回る舌で話すのだ。
我々の神経を逆撫でするのには簡単なことだった。
神父は手短に洗礼を終わらせるとあれの首には輪が通った。
饒舌な口は閉ざされ、何度も聞いた音が鳴り響く。
皆は自分の行動に意味を見出したような清々しさまで感じる顔をしていた。
ただ一人、私の同僚を除いて




