表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
贖罪  作者: タカアシガニ
10/10

死生観10

8人目である。

これが終われば私はこの仕事を辞める手筈となっている。

上へかけあった訳ではない。飛ぶつもりである。

人の心中を察することなど誰もできぬのだ。

だからこそ卑怯でも私は逃げ出す。

私が自らの人生から逃げ出すのはこれが初めてのことだ。

約束を破った友人に酷く腹を立てていた幼少期の私が今の私を見たら、軽蔑するだろう。

本人さえ心中を理解することもできぬのに、他の誰かが心中を理解するなど甚だ不可能である。

目をつぶり、耳を塞ぐ。

何も聞こえず、何も見えず、私が見るべきものも、私が聞くべきものも何もない。

だが、聞こえてしまった落ちた瞬間。その一瞬間。

終わったと思ったたった1回の瞬きの中でたしかに聞き取ってしまった。

かすれたような謝罪の言葉が私の鼓膜に粘り着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ