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第72話 イーサップ防衛戦 2 《挿し絵あり》

やって来た男性は年のころは40半ばくらい。

身長はややパイスより低いくらいか。

頭部には包帯を巻いていた。

頬には小さく切り傷があり、歴戦の勇者感がある。

装いはイーサップの制服。右胸のところに光る連盟の紋章があった。


挿絵(By みてみん)


「ビアニス、大変なことになったな

新任早々で」


「ああ、まったく

損な役回りになっちまったな

連盟からは、お前をボスにっていう通達だったじゃないか?

まったくうまいことやったな」


シュンには知らない話ばかりだ。

パイスは連盟からボスを任されるほどの信頼があるのか。


「おれはテンポスに骨を埋めるんだよ

でもまさか元傭兵のお前が指名されるとは思わなかったけどな」


談笑する二人。二人の間にはいろいろ思い出があるらしい。


「それより、状況が知りたい

戦力になる4名で来た

持ち場を教えてほしい」


「ああ、それなんだが…」

「もう終わったよ」


(えっ…?スタンピード封じ込めちゃったの…?すごい…)


「ボス、来てください

時間がありません」


部下の一人が呼びに来た。


「ああ、すまない 今行く

まったくとんでもない戦いで負傷者も盛りだくさんでな

手当てを手伝ってほしい」


「わかった、任せてくれ」


「ジャコは手痛くやられてる、見てやってくれ」


ビアニスは早々に立ち去って行った。


ダルフに案内され、一同は治療院に向かうことになった。

イーサップの街はきれいに区画整備されていて、案内する側としてはやりやすそうだ。


「ジャコの様子はどうなんだ?マーシャも」


「うん、マーシャはそんなでもないよ、ピンピンしてる

ジャコは額をやられているから、今目が見えない だけどそこまで深手じゃないから、多分一週間やそこらで回復するんじゃないかな」


「そうか…歩きながらで申し訳ないが顛末を教えてくれないか?」


「あぁ、すまない

最初のほうはよくわからないんだが、俺は非番で家にいたんだよ

そこへ突然早馬がやってきて、すべての律動師が聖拍院まで集うように知らせがあったんだ」

「行ってみると、なんと現場にいたイーサップのメンバーは全員が出撃していた

ジャコもマーシャも既に現場に急行していたんだ」


「それ以外にも学生や、まだ資格のないいわゆる卵の連中もそこに集められてて、みんな震えてやがったよ

それだけじゃなく、クロック王国の正規軍ほぼ全員が集められて、緊急出動していたぞ

50人ほどの部隊が連なって向かっていったらしい」


「聞いたことない位の戦力だな」


「そうだ、だが戦況はというと、すこぶる悪かった…」


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