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第67話 タルネとイスト  《挿し絵あり》

まさに絶体絶命だった。

なぜ自分だけがこんな目に。

タルネはそうは思わない。

いつでも、自分の運命を受け入れるかのような、そんな教育を常にされてきたから。


神座として、女神様の言葉をそのままお伝えする。

私はただの道具なのかしら…?


「タルネーッ!」


遠くから聞こえる、


いつも私を呼ぶこの声…。


ガウッ!!

グルルルル…!


「タルネーッ!!」


フシュウッ!ウゥガウゥッ!


「イスト…」


不意にタルネの目は大きく見開かれた。


「イスト!!!!!」


大きな声で叫ぶ。


「イストーッ!!!!!」


ウガウッ!


ワギノグマが後ろに遠のいた。


(あれ…?一体何が……?)


これまでに出したことのないような大きな声で、呼ぶ。


「イストーッ!!」


ガ…ガウゥ…


何が起きたのか?ワギノグマは、後ろを向いて、闇に向かって一目散に逃げ出した。


「イスト…」


足を引きずりイストの鼓動の方へと向かう。


何が起きたのかは理解できない。


タルネは思い出す。

神座の家系では、代々歌は禁じられている。

歌わない。不吉なものだとすら思われていた。


それでも、


タルネは、神座が代々受け継いできたとされる、あるメロディーを知っていた。


今、何かに呼び覚まされたかのように、歌う。

意味もわからない、何を歌ってるのかすらもわからない歌を。


「ルールル ララ ルルリララ♪

「ワヤダケ アズマシ♪ ヨイヤミカナ」

「ワサモケ ワサモケ♪ ナノウダテラ ヒビキヨリ」


不思議と体が軽くなったような気分に満たされる。


(イスト…)



挿絵(By みてみん)

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