表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/75

第61話 パイスの教え

ドチタチタドタドタチ

ドチタチタドタドタチ


「思ったよりいけるじゃないか

経験が足りないだけかな」


パイスは関心していた。

シュンが想像していたよりずいぶん出来たからだ。


シュンはまだ高校生。

どうしてもロックバンドの曲を中心にドラムを練習してきた。

自然、テンポの速さだけが強みになっていた。


もちろん先輩からはいろいろと教わっていたが、ライブで披露したことがない。

それがパイスにはもどかしく感じる部分だった。


「細かいリズムが苦手に感じていたが、

ゴーストノートに関してはほとんどできるな

16分の刻みもある程度いけるじゃないか

しかし三拍子と8分の6拍子はよほど苦手なんだな、そこは練習を重ねるべきだな」


(それでタルネにコテンパンにされたんだよな…)


苦い記憶が呼び覚まされた。


「それにしても…」

「そのハイハット、面白いな」


パイスは2枚重なったシンバルに興味津々だ。


「シンバルはいかに響かせるかだと思ってきたが、考えを改めるよ」


(もしかして、おれが来たことでこの世界の打楽器の姿はずいぶん変わっちゃうんじゃないか…?)


「シュン、実戦経験を積めよ

今はそれしかない

おそらくそれだけで再現性のパラメータは上昇するはずだ」


「はい!今すぐでもやりたいです」


「よし、ひとまず実戦で、おれに打ち込んで来い!」


「はいっ!」


ーーーーーーーー


パイスとの修行は密度の濃い時間だった。

軽音部の先輩から教えてもらうのとは違う、それを生業(なりわい)とするプロからの指導。

使用楽器は違えど、学べることだらけだった。


今日一日という日は、シュンにとってあらゆる面で大きな成長を遂げられた日となった。


「シュン、実戦についてお前はどれほどのことを知ってるんだ?

記憶は無いかもしれないが、このテンポスに来る前はモンスターと戦った経験はあるのか?」


(ライブの経験だったらあるけど…それはまぁ違うかな?)


「全くありません

ある意味、僕の師匠はライドンだったかもしれない位です」


ライドンが師匠と聞いて、ちょっと笑いそうになるのを手で押さえるパイス。


「いや、すまん

まあ、あいつも若手の中じゃエリートなんだけど、人に教えるとなるとな」

「よし、モンスターとの実戦のコツをいくつか伝授しようか」


「本当ですか?それはめちゃくちゃうれしいです!」




※補足

ドラムの演奏のカタカナ表記は、今までドラムとドゥンバを合わせて表現するためにハイハットの()の表記は避けてきました。


ですが、シュンの実力も上がってきたので再現性も踏まえて出してます。


ただ、カタカナ音はあまり深く考えず読み流した方が面白いかもしれません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ