第1話 はじめに
ベトナムに移住したのは約2年前。いわゆる仕事の関係で、九州からハノイへ引っ越してきた。
九州のそこそこ田舎で生まれ育った私にとって、ハノイでの生活は想像以上に刺激的で、最近2時間の映画を一気に鑑賞できなくなった私でも、全く飽きていない。願わくば日本に帰りたくないまでである。
ベトナムという国は日本人にとって大変住みやすい。
物価が安く、ランチで食べるフォーは約200円くらいで、私は半分くらい外食しているが、それでも食費は月1万円程度である。季節のフルーツは種類が多く安く手に入り、自給自足のレベルの高さに毎度感謝する。
次に、平均年齢の若さである。ベトナムは約31歳と、日本の約50歳に比べて20歳も若い。街ゆく人を見ていても若そうな人がとにかく多い。この若いエネルギーがアジアでも随一の経済成長を遂げているのだから納得である。
他にも住む上で欠かせないのが治安である。これも大変相性が良く、ベトナムの皆さんは日本人にとても親切にしてくれる。ある大学の外国語専攻は英語の次に日本語が多いとも聞いたことがある。また、スリや強盗などもほぼなく、特にハノイはトップクラスに治安が良い。女1人で夜散歩していても未だ恐い場面には出くわしていない。
このように、ベトナム移住は他の海外諸国に比べるとハードルが低く、私も楽しい移住ライフを享受させてもらっている。
移住ライフをエンジョイする中で、「お、まじか」みたいなことがたくさん起きる。誰かに言いたいけどこちらに友人がいるわけでもないので、文章として世に放つことで昇華したいと思う。
まず前提として、私は出会ったベトナム人が大好きで、ベトナムという国を総じて好きである。これから私が体験したエピソードを書こうと思うが、リスペクトの前提の元書いていくので、表現方法によっては意図しない解釈をされてしまうかもしれないが容赦いただきたい。
ベトナムの良さが伝われば幸いである。