散歩
こんなの、書いてみました。人生って素敵。
散歩していると、ふと景色が変わることがある。例えば、河原とか、小道のふとしたどぶ川とか、角を曲がった先のしゃれた店とか。
そんな風景を見ているのが、わたしは好きだ。風景はわたしを虜にする。
一度、青空を河原沿いの広場に横たわって、見ていたことがある。その頃は夏だった。コバルトブルーの夏の青空はわたしを少し大人びた気持ちにしてくれた。
ある時、一人の男性が、わたしをデートに連れていってくれたことがある。そこは洒落たイタリアンの店で、ピザやパスタがメインだった。
そこで、買ったワインを飲みながら、ふと外を見ると、沢山の人々が夕暮れの通りを歩いていた。
自分もそんな大勢の一人だろう。ふとそう思った。
「また来たい?」
わたしはその質問に答えない。
「またワイン飲もうよ」
その問いかけにも答えない。
「嫌だった?」
わたしは·····「好きって言ってよ」そう答えた。
色々なことが、人生にはあるだろう。
けれどもわたしには世界の秘密が分かる気がする。みんなが暮らせるのって·····きっと·····世界が、あなたを愛しているから·····
ここでこの小話を閉じよう。あなたは、この先何を見、何を体験するか、それに、みんなが打ち震えるのでしょう。バイ。また会う日まで。