番外編・1 テレビ談議
ただいま(*´∀`*)
営利目的一切ないので、実名まま書いちゃいます。
―――蔵人、BDプレイヤー修理中。
倉「じゃあこれ、借りるな。『子連れ狼DVD39枚組セット』、萬屋錦之介バージョン! …いやぁ、引退したら一気観しようと思ってたんだよ」
久「でも指導員やるなら、そんなに時間取れないんじゃ…」
倉「だいじょーぶ、だいじょーぶ! …たぶん」
久「まぁ返すのはいつでも良いですからね」
倉「おう! ありがとさん♪」
蔵(………あれ、俺が久吾さんに買ってあげたやつだよな。…まぁいいか)
倉「…しかし、アレだな。最近ちっとも時代劇やんなくなったよなぁ」
め「そーですメ。コーモン様もやんなくなっちゃいましたメよ…。さみしいですメ」
倉「そういや、めぇさんは『水戸黄門』好きなんだよな。何代目が好きなんだ?」
め「ワタクシ、やっぱり初代ですメ。東野さんがイチバン馴染みがありますメよ」
倉「そうか。俺はやっぱり三代目かな。佐野さんの泣き虫黄門、好きだったなぁ」
久「二代目の西村さんも、品があって良かったですよ」
倉「そうだなぁ。四代目って誰だっけ?」
蔵「石坂さんですよ。期間短かったですけど」
倉「おお、そうだそうだ。次が、元・助さんの里見さんだっけ。…もう、その辺だと仕事忙しくて、マトモに見てねぇんだよなぁ…」
久「そうですか。私、『水戸黄門』の放送局だと『大岡越前』や『江戸を斬る』なんかも好きでしたね。現実でも、ああいうお侍さんばかりなら良かったんですが…」
倉「………お、おう(リアルで知ってんのかな…)」
め「ワタクシ、旦那様達と一緒に暮らしてからは、『銭形平次』とかも好きになりましたメ」
倉「ああ、あったなぁ。平次役、大川さんだっけ。あの放送局だと、俺ぁやっぱり『鬼平犯科帳』好きだなぁ。吉右衛門さん、結構長くやってたよな」
久「そうですね。私、池波先生の原作も読みましたが、『雲霧仁左衛門』や『剣客商売』も良かったです。柴田先生の『眠狂四郎』や『御家人斬九郎』なんかも好きですけどね」
倉「池波先生といやぁ、お前さん『藤枝梅安』とかも読んだのか?」
久「…ええ、読みましたけど…」
倉「一番最初の『必殺』シリーズ、『必殺仕掛人』の藤枝梅安…、あの時の緒形さんと、久吾さんって、ちょっと似てねぇか?」
久「………似てませんよ。嫌いじゃないですけど…」
倉「そぉかなぁ…、まぁ梅安は女好きで、時々女でやらかしてたしな。あの頃のドラマだと、日活女優達がエロいのなんの…」
久・蔵・め「………」
倉「…あー、コホン。…まぁ『必殺』シリーズくらいじゃねぇか? 今でも年一でやってるの。ウチのカミさんが好きで、録画して観てるんだよな」
蔵「あれはもう、時代劇って言って良いんですかね」
倉「ハハハ、確かにな。何かもう、色々メチャクチャだよな」
蔵「最近の時代劇は、現代劇よりも衣装やかつらにコストかかるんで、あんまりやりたくないみたいですよ」
倉「あー、そうか…。あと、頑張ってんのは大河ドラマくらいかな」
久「そうですね。時代劇の背景自体、いわゆる法令遵守に沿ってないですからねぇ。どんどん廃れちゃいますね」
め「ちょっと前まで、12時間ドラマとかもありましたメ。『忠臣蔵』、カンドーしましたメよ」
倉「ああ、正月にやってたんだっけか…。年末年始なんて、俺ら警察はメチャクチャ忙しいからなぁ、見たことねぇけど…」
久「あの放送局でも、割と時代劇ドラマやってたんですよね。『大江戸捜査網』とか…、『喧嘩屋右近』や『お助け同心』なんかも割と好きでしたけど…」
め「右近サン! 杉サマですメ! 『遠山の金さん』も忘れちゃダメですメ!」
倉「おお、そうだな。めぇさん、定番モノ好きだな」
め「エヘヘ、悪いヤツこらしめるの好きですメ」
倉「勧善懲悪ってヤツだな。『三匹の侍』とか『桃太郎侍』とかもあったな。懐かしいなぁ…」
蔵「何とか捕物帖系も、結構ありましたよね。『伝七捕物帖』とか…」
久「とりあえず、今日の『子連れ狼』、めぇさんが最終回で号泣されてましたからね。バスタオルでも用意して観て下さい」
め「アレは泣いちゃいますメ! 大五郎、頑張りましたメ!」
倉・久・蔵「「ハハハ!」」
も(…………………………、やべぇ、話がサッパリ分かんねぇぞ!!!!!)
―――その後も、テレビ談議は小一時間続いたらしい。
テ◯東系、『付き馬屋おえん』とか『半身のお紺』とかも入れたかった。
全部分かった人スゴイよ。