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危険な森で目指せ快適異世界生活!  作者: ハラーマル
第1章:異世界の森で生活開始
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第2話:現状を把握しよう2

実験結果を踏まえると、私は魔法が使えるらしい。

それもいろんな種類の魔法が使えるみたい。

そして、魔法の発動には必ずしも何か言葉を叫ぶ必要はなく、頭の中でイメージすればいいみたいだった。


ただ、イメージが曖昧だと発動しなかったり、謎な物体が出現したりした。

結局、「火の玉」や「水の玉」などというように、生み出したいものを叫ぶと、イメージが固まりやすく、魔法が成功しやすい。


とりあえず、両手を合わせて水を掬うイメージをすることで、手で作ったお椀の中に水が出たことで、飲み水の心配はなくなった。

一方で、食料として、お米をイメージしたが何も出てこなかった。

試しに


「お米!」


と叫んだが何も起こらなかった。

・・・・・・確かに、お米自体は魔法じゃないか。


「ラノベとかだとこういうとき、『ステータス』とか言えば、自分の使える魔法が分かったりするのになー」


と呟きながら、好きだったラノベで主人公が自分のステータス画面を見ている場面を想像すると、目の前に同じようなステータスの表示が現れた。


「まじか・・・」そう呟きながら自分のステータスとおぼしき表示を確認する。



 ♢ ♢ ♢


名前:コトハ・ミズハラ

種族:魔竜族

年齢:0

魔法:火魔法1、水魔法1、土魔法1、光魔法1

スキル:身体装甲1、鑑定1

固有スキル:自動防御大、自動回復大、魔力回復大

ユニークスキル:魔法適性極、魔法能力極

耐性:精神耐性3

称号:世界を渡りし者


 ♢ ♢ ♢



・・・・・・うん? 

・・・・・・よくわからない。書いてあることのほとんどが分からない。


コトハ・ミズハラ、うん私の名前だ。

カタカナで名字が後ろになっているのは、普通の人には名字がないっていう、身分社会のあれかな?

とりあえず、コトハと、名前の部分だけ名乗るようにしよう。

・・・誰もいないけど。




問題なのは次だ。種族、魔竜族って何!?

そのまま捉えると、竜っぽい魔族?


「魔竜族ってなんなのよ・・・」


そう、呟くと見えていたステータスの画面が切り替わった。



 ♢ ♢ ♢


『魔竜族』

 世界を渡るとき膨大な魔素を受けて強大となった魂が、龍族の卵と融合して生まれた存在。

 魔素への親和性が極めて高い。


 ♢ ♢ ♢



・・・・・・よし、とりあえず、一旦これだけ


「私、竜なの!? え、ドラゴンってこと? 卵と融合って、私、卵から生まれたの?」


叫ばずにはいられなかった。冷静に冷静にと言い聞かせて、状況を確認していたけど、もうパニックなんだけど!?


・・・というか、魂が世界を渡ったってことは、地球では死んだってこと?

となると、私は展望台から落ちるときに異世界に転移したのではなくて、落ちて死んだ後に、魂がこの世界にやって来たってこと?

で、竜の卵と融合したと。ってことは、異世界転移ではなくて、異世界転生になるのかな? 卵から生まれたんだからそうなるよね。


いろいろ突っ込みたいけど、一番気になるのは卵から生まれたかもしれないことだった。



「でもそうなると服は? 下着まで含めて、死ぬ間際に着ていた服なんだけど。まさか服まで融合しちゃったとか? もう他の服着れないの?」


そう少し絶望しつつ呟き、ふと制服を思い出すと、青白い光が輪を作り、頭から足へと体の周りを通過した。


光が消えると、私は制服姿になっていた。

まさかと思い、持っていた服をいろいろイメージすると、同じく青白い光の輪が体の周りを通過した後、イメージした服になった。

着替えができることに安堵しつつ、ステータスの画面を見ると、スキル欄にあるスキルに目がいった。


「・・・『身体装甲』? ・・・・・・服って、装甲扱いなの?」


広い意味で体を守るものとしては、確かに装甲なのかもしれない。

そんなことを思いつつ、『身体装甲』について考えていると、ステータスの画面が切り替わった。



 ♢ ♢ ♢


『身体装甲』

 イメージした形状の装甲を魔素で形成し身体を覆う。


 ♢ ♢ ♢



「なるほど。さっきから服が切り替わっていたのはこういうことなのね。ってことは、この服は、『魔素』ってものでできているのね。」


面白くなって、いろんな服をイメージしてみたら、それぞれ青白い光の後に、服が変化した。

試しに、西洋風な甲冑をイメージしたら、全身が金属っぽい鎧で覆われた。

・・・前が見にくいし、動きにくかった。




気を取り直して、その他のスキルを確認することにした。


固有スキル欄にあった3つのスキルはそれぞれ名前のとおりだった。



 ♢ ♢ ♢


『自動防御』

 魔素による障壁を展開し、攻撃から自動的に防御する。

 スキルの強さにより防御力が変わる。


『自動回復』

 周囲の魔素を取り込み、身体及び体力を自動的に回復する。

 スキルの強さにより回復量が変わる。


『魔力回復』

 周囲の魔素を取り込み、魔力を自動的に回復する。

 スキルの強さにより回復量が変わる。


 ♢ ♢ ♢



とりあえず、3つとも意識することなく勝手に発動するようで、ありがたい。

特に『自動防御』は嬉しい。

平和な日本で生きていた私にとって、誰かから攻撃を受けることなんて経験ないからね。

・・・あのとき自動防御があればと思ってしまったのはしょうがないと思う。



『鑑定』は、よくあるやつで意識したものの詳細を知ることができる。

横の数字がスキルのレベルだとすると、これが上がれば分かる内容も増えるのかもしれない。



ユニークスキルの残り2つ、『魔法適性極』、『魔法能力極』については、『鑑定』してみても何も分からなかった。まあ、スキルの名前的に、魔法を使うのが得意なんだろう。



『精神耐性』は、そのまんま精神的な攻撃に強いとのこと。私の前世での境遇が影響しているのだろうか。



称号については、詳細を見ることはできなかった。まあ、そのまんまだと思う。



次は魔法だ。ステータスの画面曰く、私の使える魔法は4つ。


『火魔法』、『水魔法』、『土魔法』、『光魔法』


これが私の使えるらしい魔法だ。

4つとも、さっき試してみたやつだった。横の数字は鑑定と同じくレベルかな?



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