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第28話 犯人

咲茉えま見なかった?」


 どこに居るのかわからない咲茉えまを探すために、途中で合った人にそんな風に居場所を尋ねていったが、誰一人として場所を知る者はいなかった。


 気がつけば日が落ちかけていて、窓の外の景色が少し薄暗くなってきている。


「どこだ……?」


 さっきメッセージで校舎の中にいるとは連絡が来たけど、そこから何を尋ねても既読は付くのに返事は返って来ない。

 なので、余計に焦ってしまう。


 彼女たちが移動しているから見つからないのか、それとも自分が行っていない場所にいるのかすらわからなくなってきた。


「……やばい」


 思わずそう声を漏らした時、ちょうど目の前を通りかかった友達の直也なおやがこちらに気がついた。


 教室の前でぶつぶつ呟いていたからだろうか。彼は変わったものを見るような目でこちらを見つめてきた。


「……なにしてんの?」


 少し間を開けてから尋ねてきた。


「いや、咲茉えまを捜してて……」

「ん? 咲茉えまならもう帰ったんじゃないの? 放課後になってすぐ教室飛び出していったのは覚えてるし」

「……そっか。ありがとう」


 もし彼の言うことが本当だったとしたらおかしい点が出てくるが、校舎にいないなら家まで帰ってみる価値はある。

 そう思った俺は、またすぐに駆け出した。





◇ ◇ ◇





 しばらく走って家の前まで着いた。

 ドアにもたれかかって鍵が開くのを待っている様子の咲茉えまが、ぐっすりと眠っていた。


「なんだ、いるのか……」


 彼女がいるのに安心した反面、なんであんなメッセージを送ったのかという疑問が浮かんできた。


咲茉えま、起きろ」

「ん、んん……?」

「なんで余計な事送ったんだよ。怖かったんだぞ……」

「え? 私スマホ触ってないよ?」

「……は? え、だって……」


 俺はスマホの電源を急いで付けて、送られてきたメッセージを確認する。

 その送り主は彼女で間違いなかった。


「……まさかな。咲茉えま、スマホ出して」

「ん」


 彼女は言われたとおりに行動しようとカバンの中を漁り始めたが、一向にスマホが出てくる気配はしない。


「……ない」

「嘘だろ……」


 つまり、玲奈れいなか、その仲間側の人が咲茉えまのスマホを勝手に盗って俺を騙していたということになる。


 そこまでして嫌がらせしたいかと呆れて思わずため息が出た。


「……まぁ、とりあえず今日は家に戻ろう。目の前だし」


 そう言うと、咲茉えまは嬉しそうに首を縦に振った。
















――――――――

コロナかかりました。

もうほぼ治ったけど、塾休んでた分取り返したりしないといけないので更新また遅くなるかもです。

ネタが尽きたのでもしかしたら更新止まるかも……

その時はごめんなさい。


どうでもいいんですけど4kg痩せました。

Let'sコロナで強制ダイエット!

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