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王都付近シュルビア街---
今では王都と並ぶ景観で、観光業が特に盛んになっている。100年前までは、人々がこの土地を見捨てたせいか、森林が増え魔物が大量発生した。それを討伐しようとした歴戦の冒険者はことごとく打ち破れ無残に殺された。そんな中、まだ10になるかどうかという小さい子供が1人でその森に入り、魔物を全て討伐した。
後に勇者となるこの子はヘクセルという。ヘクセルの経緯を辿ろう。
彼は生まれた場所は教会。かなりの政権の持ち主の子で、将来は後継になる予定だった。しかし5歳の頃、秀才な彼は親が自分に征討教という彼の親などが中心の宗教を叩きつけられることを従者から聞き出し、教会を火の魔術で焼き払ったという。親は激怒し彼を孤児院に入れた。しかし彼は8歳になると冒険者登録をして自分で稼ぐようになった。冒険者は何歳からでもできるが周囲からは大変罵られた。しかし、だんだん実力がわかってくると、有名冒険者の仲間入りになった。いくら秀才でも年相応な彼は浮かれた。周囲にこれとない程持ち上げられたからだ。そんな時酒に酔った1人の冒険者が腕が立つのなら彼に現在のシュルビア街に魔物退治に行けと言ったのが始まりだ。
シュルビア街は今となってはヘクセルは英雄視されている。勇者と知らず。そう、ヘクセルが勇者と知っているものはごくわずか。それもそう500年に一度しか生まれないとれている貴重な存在だからだ。勇者とは一般人並び冒険者、騎士の数十倍の体力、魔力、攻撃力があり、魔王を倒すものとして人族の星である。
彼が後にシャロアと運命的な出会いになるのである。