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すいません。色々あって遅れました(^_^*)
ここは龍国。かつて2000年ほど前から人族と魔族が小競り合いを繰り返していた時唯一平和だったという。
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「キシャァァァァァ」
「グルォォ」
「キ....キシュ」
よし。
俺は今同格のベリーワームドラゴンを倒したところだ。
《レベルが参加条件を満たしました。進化が可能です。今回の進化先は3個あります。どうしますか?
進化先を表示する。/YSE./NO.》
うん。YES以外何があるんだろう...。
{YES}
《進化先を表示します。》
・ワークドラゴン
・スローデビル蜥蜴
・ジャミング・ファイト
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う〜ぬ....。悩むなぁ、、ってそうじゃない‼︎いや、悩むのだけれども。
おかしくね?これドラゴンへなれる道3分の1しかないじゃん。
いや、、怪しいがジャミング・ファイトもドラゴンなのかもしれない...
賭ける気は無いが、そのままワークドラゴンに進化することを考えると結構気になる。
そしてなんといっても2番目!これ絶対ダークエンドだろ?もはやバッドエンドが可愛く見えてきたよ。
悪魔になんざなってしまったら、いるのかはわからないが勇者みたいなのにワンパンされるだろが!
まぁもしかしたら返り討ちにできるのかもしれないが...。
できたとしても俺はデビルにはならないな。
まぁあるとしたらそれ以外の2択.....。
安全策を取るのか、それともまたファンキーに行くのか.....。
案外いい進化先だったら後悔するしなぁ。
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だいたい時間にして15分くらいだろうか.....
俺はそんなに優柔不断とは自分では思っていなかったが、なかなかすごい場面が当人に来たらそう簡単に決めれるものではなさそうだ。しかもこの決断で俺の命までも懸かっているのだから。
それで、そんなわけで結局ジャミング・ファイトにしてみることにした。
死んだはず?の前世だ。無いはずの2度目人生。いや、トカゲ生違う。もうドラゴン生か...。そのままのワークドラゴンになるよりも冒険した方がいいだろう⁉︎ って事で俺はジャミング・ファイトを選ぶ!
《ジャミング・ドラゴンに進化しますか?》/YES/NO/
もちろんYESだ。
その瞬間俺の体は、ありとあらゆる方向に伸び縮みし、すごく眩しい光を放った。
意外と痛いと思っていたが、特に痛くなくむしろ気持ちいい感じがあった。
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目を開く。 だいたい体感時間としては5分くらいだったか.....。
この間に襲われたらどうなるんだろ?ましては1人だろ?ワンパンされて終わりなのかなぁ。
でも、俺にはオヒヤがいるし何かあっても守ってくれるはずだ。
おっと..本命を忘れてた。
そういえばオヒヤが前までとても大きく見えたが今ではちょっと大きいくらいに変わった。
自分の身体を見てみる。
おぉ......
やっぱりこっちを選んで正解だった。
ワークドラゴンがどんなのか分からないがこっちの方が俺は好きだ。
まぁ、まだ見た目だけしか見てないが。
《スキル【鑑定】をMP1を消費してジャミング・ドラゴンの詳細を閲覧しますか?》
/YES/NO/
絶対にYESだ。そうじゃないと困る。
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《名前:無し
種族:ジャミング・ファイト
攻撃力:100
防御力:91
魔力:79
【スキル】
・噛みちぎる(lv3)
・高速移動(lv4)
・マキビシの術(lv1)
・分身召喚(lv1)
・HP自動回復(lv2)
・念話(lv4)
・シャインファイト(lv1)
【固有スキル】
・偽善者(lv--)
・ニートの卵(lv--)
・暇師(lv--)
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うわ!なんか新しいスキル覚えてるし.....。
固有スキルのlvが全部わからなくなったぞ。
やっぱりジャミングってだけあって妨害系が多いな....。ん〜。ファイトの方のスキルは1つだけか。
でもなんか強そうだな。あとHP自動回復も付いてるじゃないか⁉︎これは結構チートなんじゃね?
『とうとう進化したんだな.....』
あ、オヒヤもいたんだ。そういえば。
「あぁ。すごくいいスキルが手に入ったよ」
『そうか。よかったな..』
「おう。それにしても一段階進化するだけで身の危険がめっちゃ減ったよ。まぁどっちにしよオヒヤがいるん だけどね」
『........』
「ん?どうした?」
『実はその事で1つ言わないといけないことがあってな...』
「.....な、何?」
『今の無言で察したとは思うが我は君と別れないといけない。』
「な、なんで!」
『魔王の国っていうところに攻撃を仕掛けるんだ。以前まではお互い何もしなかったから平和なままだったんだが、人族と魔族が小競り合いからちょっとした戦争を繰り返していくうちに資源を調達しようとした魔王がこちらに資源をよこせと言って来たんだ。別にこっちも資源に困ってるわけではないし豊富な方なんだけど、先代の神龍様が対等な条件で戦えと.そうおっしゃっていたから我々はなんの援助もしなかった。すると半分の兵を割き魔王直々に指揮をとり龍国に攻め込んで来たのだ。流石に対応せざるを得なかって戦うことにした。
無論勝ったがな。だがそのお陰で状態が悪化し隙あらば魔王が攻め込んでくる。よって我々龍国の戦士と使い魔が少し叩きのめすのだ』
やばっ、、オヒヤってこんなに饒舌に喋れたんだ。まぁ念話だけど。
「えっと......じゃあオヒヤはいつか帰ってくれるんだね?」
『ぐぬぬ....わからぬ。正直魔王とその側近以外なら勝てると思うが運悪く奴らと当たった場合確実に死ぬ。 まぁ君なら進化したしどうとでもなるよ。』
「オヒヤ.......」
『君.....ってあ、、、、名前つけようか!』
「う、、、うん」
『名前は...』
「うん......」
『シャロア..とかどうだ?』
「おー!とてもいい響きだ。ありがとうオヒヤ。元気で絶対戻ってこいよ!」
『おう。ドラゴンに誓って!』
こうして俺はオヒヤと...別れた。
第1章【オヒヤノデアイ】-終
第2章【小さな竜の逸話】-始