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しるし3(詩集)

わたし、演じるから。

作者: さゆみ



溶けていく三日月に気付いた

満月の面影は遠くて

隣りにいるのは金星なの?

あんなに笑って笑って

わたし、優しくなるから。


二つの間を飛行機が割って

赤く漂う明かり光り

刹那の構図は美しくて

見なければ見えないから

通りすがりの猫と見つめ合った


怯えて逃げるのは本当は

猫ではなくてわたしで

飛行機はもういなくて

それから空は見ないで

わたし、演じるから。


スタートはわりと上手くいって

きわめつけはあの子のセリフで

台本にはなかったからどきりとして

なぜだか輝いて輝いて

同時に震えるほどすくわれて

わたし、


わたし、演じるから。







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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 幻想的で美しさも感じられるステキな詩ですね。
[良い点] すごく良かったです! ピンポイントですが、「溶けていく三日月に気付いた」「刹那の構図は美しくて」というところがすごく好きでした。すごく綺麗で、心情に引き込まれる詩だと思いました。これから、…
[一言] お久しぶりです首なしサイダーです。 この詩からは「型にとらわれずに自由に表現したい」そう言った意志を感じます。 最後に「わたし、わたし演じるから」の部分に意志の強さを感じました。
2017/01/23 21:31 退会済み
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