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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

魂のお話

会いたかった、ごめん。

作者: 小豆

会いたい人と、会えない。

俺は死んだ。


先週の夜、酒に酔って車に引かれた。



俺の人生は最悪だった。


18歳で家を飛び出し、大学では友達が出来なくて、面接は何十回も落ち、受かったと思ったら、ブラック企業じゃないか。


やっと取れた有給で、会社仲間と飲みに行ったら、帰り道で死んだとか、逆によくそこまで最悪な人生をおくれたもんだよ。



でも、最後に会いたい人がいる。


両親。



近くに落ちてきた真っ白な羽。


不思議な世界だ。俺みたいに死んだ奴は、少しの間だけだが、生物ではない何かに取り付き、この世界に留まれるらしい。


これに取り付き、風になった魂に手伝ってもらい、実家まで帰る。



風にお礼をし、早速ドアの隙間から家に入る


すると、とても嫌な臭いがあたり1面に漂った。


親はどこだ?


人気がない、きっと外出中だろう。



俺という魂が消滅するまで、後4日くらいだろう。



1日過ぎたが、帰ってこない。


……旅行中だろう。


2日過ぎたが、まだ来ない。


……長い旅行なんだろう。


3日過ぎた。




……………………帰ってこない。




4日目、もうすぐ俺は消滅するだろう。


親は帰ってこないから、仕方ない。

久しぶりに帰ってきた実家を、ゆっくりまわりながら消えよう。


リビング、ここで親と飯を食ってた。


ベランダ、母が洗濯物を干してる姿を思い出す。


俺の部屋、色んな教材が本棚に置いてある部屋。


親の部屋、…………。



お母さん?

お父さん?



胸元からどす黒い液体を流しながら倒れている。

肌は腐り果てている。

部屋は不審者に抵抗するかのように荒れていた。


……嫌な臭いは、親の死臭だった。




ごめん






ごめん、家を飛び出して。









ごめん、死んでるって気づいてやれなかった。











ご…めん。


ごめんなさい。


家を飛び出してから、もう話せなくなるなんて、

思ってもいなかった。




俺も、親も、



もう死んだ。

今回はちょっと雰囲気を変えてみました。どうですか?私バッドエンド書くの得意じゃないです

(´・ω・`;)

感想……良ければお願いします。

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