温もり
更新スピード、割と早いですかね??
今回も駄作になってます。スイマセン(-_-;)経験が浅いんです。と言いたいですが、いい訳は嫌いなので言いません。温かい目で見守って下さると嬉しいです(*^_^*)
夏木さんは何も言わない。ただ沈黙が続く逃げ出したい。そう思っても足が動かない。
「あ……」
「小夏くん」
「ひゃいっ」
あ、穴があったら入りたい……。そう願うも足元に穴が出来るわけでもない。
「……いいよ」
「え?」
「一緒にいてあげる」
「……ありがと」
俯きながら言った僕の言葉に夏木さんは少し頷く。再び、僕らの間には沈黙が訪れる。でも―
僕の手に触れた温もり。その温もりが僕の手を包む。少しびっくりしたけれどその温もりから逃げようとは思わなかった。彼女の―夏木さんの体温が伝わってくる。脈が伝わってくる。何だか安心して、僕の緊張は緩んできて、遠くで花火が上がる音がして、それで、花が開いて夏木さんと僕を照らす。「わーあ、ねえ今の見た?」
「え……」
「見てないのー? 折角花火見に来たのに」
花火が上がるたびに僕の目に夏木さんの少しむっとした顔が映る。暫くしてフッと微笑む顔は凄く……凄く僕を安心させた。
結局その日水川くんは現れなくて、でも僕はその日、少しだけだけれど夏木さんとの距離が縮まった気がした。