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百合


「卑しいなぁ」

 侮蔑と軽蔑をこめた声で呟けば、この子は肩を揺らす。これが悲しみだったり、憎しみだったり、羞恥だったりしたらこの子は普通の女の子なのに、どこが間違っているのか、この子が肩を揺らしたのはそんな可愛らしい感情じゃなくてもっとディープでエッチな理由からだ。

 空腹の赤ん坊が懸命に母親のおっぱいを吸うように、この子は私の右の人差し指を吸っている。

 私は背もたれがゆったりとあるソファーに足を組んで深く腰掛け、ときどきこの子の柔らかな喉を膝でぐっと押してやったりする。小さく呻いて、背中を丸めたりするのにそれでもこの子は舌を動かすのをやめない。

 こんなことが気持ちいのだろうか。私の足元に膝立ちして、膝での悪戯をかすかに嬉しげな雰囲気で受け入れているこの子は、この変態的な性癖さえなければ整った顔つきをしているというのに。たしかに女子受けの良くない、言い換えれば男子受けの良いか弱げな容姿をしているこの子。ちっちゃな頭、くりくりした瞳、ほっそい眉、ウェーブしている栗色の髪、色白い肌と控えめな胸と華奢な体。運動が苦手で病弱そうな印象を裏切らず、運動はあんまり好きじゃないらしい。幼いころはよく風邪を引いてこじらせていたってこの子から聞いた。バンビみたいな、女の子が憧れている愛らしさを持ってるこの子が、私の膝元で長いまつげを伏せて指をしゃぶっている。バラ色に上気している頬に、一筋流れた涙の跡が輝く。

 ふやけてしまうほどの長い時間、はかなげな美少女に指を愛撫してもらって興奮しない人って少ないんじゃないかな。私は女で、この子も女なんだけど、腹の底にはしっとりと重い熱が溜まっている。

「卑しいね、指、おいしい?」

 ふふっと笑って、息をするために薄くあけた口の中に中指を入れて、人差し指と中指でちろちろと覗く真っ赤な舌をつまむ。

「んっ」

 鼻から抜けた甘い息。嫌がることなく、この子はあまり自由にならない頭で一度頷いて、伏せたまぶたをあげて私を見上げた。きゅっと寄った悩ましげな眉と涙の膜で潤む瞳が、私になにかを期待している。心臓を突き抜ける衝動は、愛しさと罪悪感と欲望だ。組んだ足にぎゅっと力をこめる。粘着質で重い水の感触が、確かに熱いソコでしたのを感じる。

 床に突いた膝をすり合わせて、この子は自由な手で自分の胸を下から持ち上げて揉んでいる。服の上から小さな膨らみの動きが、陰影となって表れる。

「指、おいしい?」

 二本の指を小さな口から抜くと、残念そうな声と唾液が追ってくる。

「おいしいよ。××の指だから、もっと、もっと舐めていたい」

「舐めるだけでいいの?」

 唾液がついたままの指で、涙の跡を辿って涙が溜まる瞳を撫でる。濡れているのも気にせずに自分から頬を寄せて、私の手首をぺろりと犬のように舐めた。

「舐めるだけじゃ、いや」

 私の右手に頬を寄せたまま、空いている左手をとって突き出した薄い胸に導いた。ブラの上からの固い感触が、浅く激しく上下する。


「もっと触って。××になら、わたし、どんなにされても、好いよ」

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