第9話
「ルールリ!」
ルルリの思考は一瞬停止した。驚きすぎて声も出なかった。だって目の前で猫が喋ったから。この世界でも動物は基本話せない。こっちの世界に来てから何度か動物に会ったけど話していなかった。
「えっと…今しゃべったのはあなた…だよね?」
「うん!そうだよ、私はルナリス。よろしくね。」
「うん、よろしく…?」
「じゃあもう遅いし、寝よ〜?おやすみ」
そう言ってルナリス?は出てきた窓から出てい……くのではなく、私の布団に潜り込み、もうすやすや寝ていた。
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「ふわぁ〜」
私は起きると隣でまだ寝ている白猫を見る。昨日あったことがまだ信じられない。でも、ヒマリには話しておきたいし、とりあえずヒマリに会いに行こうかな。
「ヒマリ〜?起きてる?」
「おはよー、ルルリ」
ヒマリは眠そうな顔をしていたけど、起きてはいた。
「ヒマリ、話したいことがあるから私の部屋に来てくれない?」
「いいけど…?」
ヒマリは不思議そうな顔をしながらルルリのあとを着いてきている。
「ヒマリ、着いたよ」
「……で?」
「話ってなに?そんなに改まって」
「その……落ち着いて聞いてほしいんだけど……」
私はベッドの方をそっと指さした。
「え?」
「いるんだよね」
「なにが?」
その瞬間。
「ふ〜、よく寝た〜!」
ベッドの上から、のんびりした声がした。
「……え?」
ヒマリの視線が、ゆっくりと白猫へ向く。
「……今、鳴いた?」
「ううん、しゃべったんだよ?」
白猫――ルナリスは、むくりと起き上がってしっぽを揺らした。
「はじめまして!私はルナリス。よろしくね」
「…………」
ヒマリは固まったまま、一言も発しない。
「ヒ、ヒマリ……?」
「……」
三秒。
五秒。
十秒。
「……夢?」
「いや、現実」
「この世界、猫しゃべったっけ?」
「しゃべらない」
「……だよね」
ヒマリはゆっくりと深呼吸をしてから、白猫に近づいた。
「……触っていい?」
「いいよ〜。もふもふだよ?」
ヒマリがそっと頭を撫でる。
「……あ、温かい」
「失礼な。ちゃんと生きてます〜」
ヒマリは手を引っ込め、私の方を見た。
「ルルリ」
「なに……?」
「……どうやって拾ったの?」
「拾ってない!昨日、窓から入ってきて、急にしゃべって……」
「補足すると、私は“来た”だけです」
「余計わからなくなる説明しないで!」
ヒマリは頭を抱えた。
「……つまり、しゃべる白猫が突然現れて、ルルリの布団で寝た、と」
「うん」
「しかも今もいる」
「うん」
「まぁ、ルナリスのことは後で詳しく話してあげるから。そろそろ2人は朝ごはんなんじゃない?」
「「あ、忘れてた」」
「早くいっておいで〜」
「「やばい〜!」」
ヒマリに理解してもらうことにいっぱいいっぱいですっかり忘れてた。もう8時だ。
朝ごはんを食べ終えた私たちが部屋に戻ろうとすると、お母様に呼ばれた。健康診断の結果を教えてくれるらしい。お母様について行った先にはお父様と、ルミアさん、ルミアさんのお婆さんがいた。
「まず、ヒマリの結果から話そう。」
「ヒマリ様は、光属性で、体も健康でしたよ。心配ないです。」
「ありがとうございます。」
ルミアさんが結果を教えてくれると、ヒマリはお礼を言った。
「次はルルリ様ですが…わかっていることだけ言いますね。まず、光属性ではなく、水属性っぽいです。それと、成長が遅く、体が弱いですね。」
「ありがとうございます。」
成長が遅く、体が弱いなんてひどい!私はそう思ったけどとりあえずお礼は言っておいた。
「水属性っぽいってどうゆう事ですか?」
私は気になったことを聞いてみた。
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あと、近いうちにタイトルを変えようと思ってます。すみません。




