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プロローグ:あるけどない!

ちなみに作者は文章力も低いものとする

俺はゲーム廃人だ。数多なるゲームを攻略して様々な戦法を生み出したまさに開拓者!

 そんな俺は今日もゲームをプレイしたかった。


「今日も今日とてやりますかね〜」


「ちょっとあなた。少しはお嫁さんを可愛がったらどうなの? この子も構ってほしそうにあなたを見てるわよ」


「えー? 今からゲームしようとしてたのに」


「ゲームは後で私とやりましょ。今は育児も大事なの」


「はいはい分かりましたよ…」


 俺は既婚者だ。大学で会った友達と結婚して赤ん坊にも恵まれた。

 まだ生まれて半年も経っていないが結構育ってきている。

 俺はこの幸せな生活を続けたかった。




「今日も頼むよ、君のアイデアにはいつも感心しているからね。期待しているよ」


「任せてくださいよ部長。この俺が廃人としての知識で新しい案を出してやりますよ!」


 俺の仕事は大手ゲーム会社の開発部。毎日新たなゲームの案を考えたり、そのゲームの方向性を決める仕事をしている。俺自身もゲームが好きでやってるのでかなりやりがいのある仕事だと感じている。




「おや…もう定時か。君も帰っていいぞ」


「いえ、まだ案が書き出し途中なんで書き終わってから退社します」


「君の熱心ぶりには助かってるよ。今日も戸締まり頼んだよ」


「うっす!」


「それじゃあね」


 いつも俺は最後まで残って案を出す。次の日になってからだと思い出せないかもしれないし、次の日になって見たときに改善案が浮かぶかもしれないからだ。

 まぁこのせいで妻に迷惑を掛けてるんだが…


「よし、これくらいでいいだろ。さてと帰りの支度を…」


 アイデアを出し尽くした俺はここで帰りの支度をしていた。

 パソコンの電源を切って、エアコンの電源も切って、スマホの通知を見て、タイムカードも確認した。


「よし、大丈夫かな。それじゃあ帰りますか」


 その時だった。

 異様な気配を感じたのだ。

 夜ゆえの暗闇という恐怖もあるだろうがそれとはまた別。

 後ろを振り向きたくないと体が叫んでいる。


「君が…そうか」


 後ろから女性の声が聞こえた。

 この時間帯は俺と警備員の人しか居ないはず…

 しかも警備員に女の人は居ない。

 なにかがおかしい、そう感じた。

 俺は勇気を持って振り返ってみることにした。


「おや、驚かせてしまったかな救世主殿?」


 そこには黒髪に紫のメッシュが入った女性が立っていた。

 服はスーツなどではなくどちらかといえば近代的な衣服。

 いわゆるサイバーパンク風とでも言えばいいのだろうか。

 俺は状況を理解できずに一言も声を発する事ができない。


「私は別の世界から来たんだ。そしてある役目を果たしに来た」


「役目って…一体何だよ!」


 いっそのことテンションを無理やり上げて不審者だろうがなんだろうが徹底的に抵抗してやろうかな。

 こいつもなんか俺なら倒せそうだな…何いってんだ俺?

 窮地だと正しい判断ができないとか言うけど今がその状況なの?

 まさか会社でそんな状況になるとは。


「なんのとは言えないんだけど…これをしないと未来が変わっちゃうからさ」


「未来がなんだか知らねぇが俺はなんにも知らねぇぞ! わかったらさっさと消えな!」


「安心しなよ…痛くはしないからさ」


 徐々に女性がこちらに近づいてくる。

 俺は恐怖で足がすくんで動けない。

 それよりも拘束に近い感じだ。見えないなにかに抑えられてるような感覚を感じる。


「ごめんね…私もあまりこういうことはしたくなかったんだけど」


「っ!?」


 腹の方に温かさが広がる。

 ワイシャツが赤く染まって、カーペットにも赤い液体がポタポタと滴る。

 腹の方を見ると短いダガーのようなものが刺されていた。


「でもこうしないと君の未来にも関わるからさ」


 徐々に意識が遠くなってきた。

 これが出血性ショックというものだろうか…

 自身の体から血が抜けていくのを感じる。


「それじゃあいつか。またあっちで会うことになると思うから、その時の私によろしく。それじゃあね」


「待…て」


 俺は地面に仰向けになって腹を抑えた。

 だがそんなものは無意味だった。

 駄目だ…意識が………遠く………………





「はぁ! はぁはぁはぁ…生き…てる?」


 俺はどうやら一命を取り留めたようだな…

 あの野郎…次あったら俺が腹に刺してやるからな。

 と思ったけど捕まるから駄目だな。

 その時、なんで気づかなかったのだろうとすぐーに疑問を抱いた。

 本当になんで気づかなかったんだろう。


「あれ? 会社に草なんてあったっけ? それになんか空気が美味しい…」


 いい風が吹いてるな〜。う〜ん…ここどこ〜!周りどこ見ても草!草!草ぁぁぁぁ! 草しかねぇじゃねぇか!


「え、なんでなんでなんで? 俺ってさっきまで会社に居たよな。 えwww?」


 もはやここまで来ると笑いが込み上げてくるわ。どんな原理で会社から森に来るわけ? あいつってマジシャンだったりする? 転移マジックで俺を森に連れてきたの?


「駄目だ何にもわからん。とりあえず立って考えるか…」


 …あれ? なんか体が少し重いような。しかも俺ってこんなに腕細かったか?しかも声も若干高い気が。 あれ〜? 下を見たらご立派なたわわがお2つ…


「う〜ん…なるほど? ということはだな」


 恐る恐る確認してみた。

 俺も草原のど真ん中でやるべきことではないのはわかっている。

 だがこれを確認しないと俺が俺でなくなってしまうかもしれない。


「えーっと、”無い”と」


 おかしいなー、何処かに落としたかな? 


「ってんなわけあるか! なんで俺が女の体に? え、え?」


 顔を触ってみても男のようなゴツさは一ミリたりとも感じれん…それどころかヒゲが生えてねぇ。 肩幅も少し狭くなった気がするし…えーっと、これはおそらく俺の長年のゲームで鍛えた勘なんだが…


「ちょーっと待てよ? ということはだ」


『あのー、ちょっといいですかね』


「うわ誰! というかどこから?」


『どうもー! 天から話してる神でぃーす!』


「神だって? 俺はそんなの信じないからな。大体そんなのが居たら今の日本もああなって無いっつーの」


『じゃあいま君に起きたこと説明しなくていい?』


「いやそれは話が別でしょうよ!」


『これだから人間は嫌だと言ったのに…』


「早く話せよ! どうしてこうなってんだよ」


『えーっと一つづつ整理しようか。まず君は会社で刺されたね?」


「おう、よくわからん女に腹刺されたよ」


『それで君は死んだわけだ』


「え? 俺死んだの? マジすか?」


『うん、それでね? 神もねそれはやめたほうがいいんじゃなかと言ったんだけどもね…』


 あ、一人称神なんだ…


『心の声も聞こえとるからな』


「あ、すいませーん。失礼でしたかね?」


『いや事実だし別にいいけど…それでね? 神より階級が上の女神っていう君を転生させた人がいるんだけど…その人の趣味で君の性別が女性に変わっちゃったってこと。OK?』


「うんうん…ってなるか! 全く意味がわからん。何を言っとるんだ」


『簡単にまとめるとね、死んだ、転生した、女神の趣味で女の子にーって感じ』


 やばい…そろそろマジで気を失いそう…自称神が言ってることはわかったが意味がわからん。 なぜ? 別に転生先日本でも良くない?それに女神の趣味だからって簡単に人の性別決めてんじゃねぁよカス! なんで転生したんだよ俺…まだ未練あるのに…


『そこまで怒らなくとも…それに結構見た目は気にかけてくれたみたいよ? ほら、鏡出してあげるから』


「あぁ…ありがとう?」


 うわマジだ…髪が長いし金髪だし。 それに目が紫色だな…金髪とか異世界にいそうな髪色ランキング第1位じゃねぇかよ! キャラ被りしそうなんですけど? いいやそれどころじゃあない。早くこんな草と風しか無い草原から帰らねば。


『えっとそれでね? 女神から伝言預かってるから読み上げるわね?』


「早く読んでくれ、内容によっては女神を殺す…」


『えーっと…はいけー元男の子へ。

 はじめまして、私は女神アラミスル。天界で二番目に偉いのよ(キラン!)。君は死んじゃったみたいなんだけどー、私の好みだから色々増してあげるわね(^o^)。えーっとまず職業が剣聖! だって前世でやってたゲームの8割が剣とか刀だったから! それに色々スキルおまけして以上! それじゃあ頑張ってちょ。けいぐー』


「いやなんで俺が刀とかの刃物好きなの知ってるし…しかもなんか適当じゃなかった?」


『追伸! ちーなみにー、ホイってーやるとーステータースがーみーれーるーよぉぉぉぉぉぉぉん』


「なんで最後ビブラートかけたんですか…」


『いえ、いつもの女神もこのようなテンションですので』


「本当にそんなんで仕事務まってんのかな…」


『まぁとりあえずそういうことなので』


「え、ちょっと待ってくれよー。俺は日本に帰りたいし、もしここに残るとしても俺には妻と子供がいるんだが?」


『我儘ですね…分かりましたよ、神が日本に帰る方法探しておきますよ。その代わりに一つ頼まれてくれません?』


「日本に帰れるならなんだってやるよ」


『それじゃあ魔王倒してきてください』


「魔…王? 魔王ってあの魔王?」


『はい。あの邪智暴虐の化身みたいな魔王ですけど?』


「いーやムリムリ。どうして俺が? 他にも強い人なんかいくらでもいるでしょ」


『それが人にものを頼んだ後の態度ですか? そんなふうなら神は何もしませんからね』


「あぁごめんて。………あぁもう、わかったよ! 倒せばいいんでしょ倒せば!」


『話が早くて助かりますよ〜。それじゃあ日本の件は私に任せてください。あとちょくちょく見に来ますからね』


「いや見に来なくていいんだが…」


『それでは〜』


 なーんで俺がこんなことしなきゃいけないんだ? 俺って会社員だったんだよな? 落ち着け俺! ここで困ってどうする。日本に帰るんだろ! まぁとりあえずステータス見れるとか言ってたっけな… ホイ! 本当に出た…てか名前長くない? もう面倒くさいから最初だけ取って《アルーナ》にしよ。というか俺の飲み込み早くない? これもゲーム廃人の弊害か。こんなところで廃人の利点使いたくなかったな…

でもやっぱ納得と理解ができん!

こんなふうにね水たまり以下の知識なんでね、ここでリタイアする人はした方が良いですよ。更に気を悪くするだけかもしれないんでね。

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