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吸血鬼と取材  作者: 水嶋


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9/15

死神

ここでマスターの存在が…?

「ミロ、良い人紹介してくれて有難うな。」


「三田さん、更に血が増えて美味しそうになってるね。」


「なんかこえーな。まあ、ミロのおかげで生きる事を諦めないで良くなりそうだな。」


「そっか。良かった」


「まあ、諦めた理由の寺元の息子の拓人の方だけどな。」


「ふうん。」



あっ、これ話して大丈夫だったかな…


まあ、ミロには世話になったし、コレ位なら大丈夫かな?

寺元が何者かも分からんだろう…多分

つい口が滑ってるのはやっぱり浮かれてるのかな…


気を引き締めないと。


「紹介してくれた荒木くん?ミロの血縁って言ってたけど…どう言う関係?」


「うーん、血を分けて貰うって関係かな?三田さんも僕の血縁だよ?ふふふ」


「成る程…」


知らない間に俺は親族が増えたのか?

なら荒木くんも俺の血縁?義理の血縁?

どんな関係だそりゃ。

深く考えない。中年だから。



「じゃあまたね。睡眠不足は血液に悪いから気をつけてね。ふふふ」



それはお肌に悪いってやつだろ…





○○○○○○○○○○○





「わあ!先輩、何ですか?その画像」


しまった。少しでも早く記事にしたくてコッソリ職場のパソコンで貰った画像を整理してる所を見られた。


まあ、これ見ただけじゃ何の場面か分からないだろう。

見られた画像は倉庫内の会場で客の男や女がたむろしてる場面だ。


ヤバい奴は見られてない。


「まあ、イベントだな。この後コイツらはコスプレする参加者で着替える前の画像だ。アニメの私設イベントだ。」


「へえー!コスプレのネタも炎上しやすいから良いアクセス数稼ぎになりますよね!」


「良く分かってんじゃねえか。アニオタは実写に厳しい。これ鉄板な。」


「大体実写化の映画ネタにしたらアクセス数稼げますしねえ。」


「絶対見ないとか文句言う割には記事に食いつくんだよな」


「嫌よ嫌よも何とやらって奴ですかねえ」


「まあそれよ。」





○○○○○○○○○○





荒木さんから寺元拓人が参加した激ヤバ裏ギャンブル会場の映像を受け取った。



映像も音声も有って現場に居なかった人間でもどんな様子だったかハッキリ分かる内容だった。

参加者も全て映っていて、ちゃんと寺町拓人も確認出来た。


賭けが始まり、あらかた賭け終わると上半身裸の男が病院なんかで使われる様な無機質なパイプのベッドに革のベルトでベッドに縛りつけられた状態で運ばれて来た。


ドラマで見るような手術の時に使うようなライトを上に設置した場所に運び、その哀れな男を照らしていた。

不気味で悪趣味な演出だった。


わざとなのか口は縛ってなく、派手に泣き叫んでいた。

本当に趣味が悪い。

その様子を酒を片手に笑いながら見ている客は本当に俺と同じ人間かと疑いたくなった。




今回も藤間に頼んで前回と同じ方式で行く予定だ。


藤間にはもう話をつけてある。

かなり興奮していた。

まあお互いウィンウィンだ。


今回のギャンブルの内容を聞いた時は本当に胸糞悪かった。


寺元のスキャンダル以上に、この犯罪を白日の元に晒さないとって言う使命感みたいな物も生まれていた。


警察が待機していた事が直前でバレた様で賭け終わって実行する直前で司会が叫んで解散となった様だ。

だが、一瞬現れた処刑人…マスターと呼ばれていた人間の撮影に成功した。


見た目は優男で整った姿形で細身ですらっとしていた。

虫も殺せなさそうな見た目だが、無表情で出刃包丁みたいなデカい刃物を持っている姿は不気味で死神みたいだった。


この画像だけでもかなりセンセーショナルなネタになりそうだ。


藤間が記事をYouTubeにアップしたら直ぐに引用記事をアップ出来る準備をしていた。

揉み消されないように、警察が発表する前になんとかアップしたかった。


時間を惜しんで会社で此方の準備して、何とか整って後は藤間の連絡待ちだった。






着信が来た。

藤間からだ。



「もしもし、準備出来たか!?」







「三田…すまん…俺のアカウント凍結された…」


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