第5食 どぅーけんどう
「剣道やりませんか!!」
「剣道...?」
オーファは昼休み中にナツ男にそう話しかける。
困惑した顔でナツ男は聞き返す。
「どうして剣道を?」
「それが最近テレビで剣道を密着してる番組があって、かっこよかったのでナツ男さんもどうかと!」
「は、はぁ...しかし私はもうそのように運動できるような年齢でもなく...」
「大丈夫ですから!ね?ちょっとだけやりましょうよ!」
「まあ......少しくらいなら。」
そう話すと休みの日を合わせて一緒に剣道をしようと予定が決まったのであった。
場所は公園だ。
なぜ公園で剣道をするのかは疑問ではあるがあまり気にしてはいけない。
そして当日。
「さあ、ナツ男さん。これをどうぞ」
「ありがとうございます。」
剣道に必要な道具一式をナツ男に渡す。
ナツ男はそれを受け取るとそそくさと準備を始める。
「さてと...審判がいるよなぁ...ねえ、そこの君」
「は、はい?」
「剣道、わかる?審判頼みたいんだけど、」
「あー、まあわかるので、大丈夫ですよ。」
「まじ!ありがと!」
剣道の審判はそこら辺にいたドーナツにした
ナツ男も準備が終わったようで試合が始まる。
「......始め!」
数分経った頃
「......止め!」
「はぁ、はぁ、はぁ...」
「ふむ...意外とできるもんですな」
ナツ男の圧勝だった。
正直オーファは手も足も出ていなかったといってもいいだろう。
あまりにも圧勝過ぎたのでオーファが手を抜いてるようにも見えてが、結構満身創痍だ。
「つ、強い...」
「ほほほっ、まだまだですよ。」
「仲間の仇ーーーー!!!」
「仇ーーーー!!!」
「ん?」
ナツ男がその声の方を向くと、後ろにワァナツとフレンクが立っていた。
2人と目を合わせるとフレンクが話し出す。
「ナツ男さん!オーファの仇、取らせてもらってもいいでしょうか。」
「いいですよ。私も少ししたりないところでした。」
「じゃあ、先にフレンクから...」
「いえ、2人同時で構いませんよ。」
「...へ?」
その衝撃の言葉に2人は少しビビるが、仇(?)をとるために異例の2対1が開始されることになった
審判は同じくそこら辺にいた子。
「じゃあ始めますよ?」
「うむ。」
「勝たせてもらいます!」
「お願いします!」
「......始め!」
また数分経った頃
「......止め...」
「ぐ、ぐはっ、、」
「こんな、こんなぁ...」
ナツ男の圧勝だ。
なんかもう、よくわかんなくない。
なんでナツ男は2対1で圧勝できるんだ。
「あ!見てー!みんななんか遊んでるよー?」
「ほんとだーってナツ男さん!!」
「おやおやこれはポリ子さん。お隣の方は?」
「ドナ子でーす!今何やってたんすか?」
ここまでの流れをナツ男はポリ子とドナ子に説明する。
それを聞いた2人は意外と興味を持ったのかやってみたいと言い出した。
なのでドナ子対ポリ子が行われることになった。
「あーしが勝つかんね!」
「ナツ男さんの前で恥はかけない!」
「......始め!」
またまた数分経った頃
「...止め!」
「負けたぁぁぁぁぁぁ!!!」
「まじ?あーし勝っちゃった笑」
「これはなかなか。どうですドナ子さん、私と一戦。」
「えおもしろそー!やるーー!」
ということで実質決勝戦のドナ子対ナツ男が始まることとなった。
なんか応援してる人たちもいる。
「ドナ子ー!俺ら3人の仇取ってくれーー!」
「ナツ男さん頑張ってーーー!!」
「......始め!」
またまたまた数分経ったころ
「...止め!」
「えっ...」
「これは......」
「ほっほっほっ、私の負け。ですな。」
「勝ったーー!やったーー!あーし才能あるかも?」
「さすがドナ子だ!仇討ちありがとう!!」
まさかのナツ男が負けてドナ子が勝ったのだ。
応援してる側も正直なところドナ子が負けると思っていただろう。
「あーし剣道極めちゃおっかな?」