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5話

昨日は投稿できず申し訳ございませんでした!また似たようなことがあるかもしれませんが気長にお待ちいただければ嬉しいです。そしてまたまた長くなってしまったので2話に分けました。すみません。

「はぁはぁ...やば...走るんじゃなかった...家に引きこもってた弊害が...」

息も絶え絶えに家近の商店街へとやってきた。

「思った以上に人が多いな...今の時間は...12時ちょっと前くらいか、ゲーム屋行ってから飯食い行こうかな」

飯にするには少し早いためこの辺唯一のゲーム屋へと向かう。

「いつもこんな混んでたっけ?昼にしては多すぎる気が済んだけど」

普段の平日であればもっと閑散としているのに今日は人であふれかえっている。

「もしかして...ゲームの発売日だから?いや、そんなわけないか」

そんなことを考えながら歩くこと数分、気づけば店着いたため店に入り店内を散策する。

「あったあった。あれ?ここゲームコーナーだよな...なくね?」

目当てのゲームコーナーにたどり着く。しかし、いつもであれば新作が出るたびに並んでいる場所は、目的のゲームとは違うものしか並んでいなかった。

「レジ横においてあるのかな、受け取りついでに見てみるか」

探すのを止めてレジに向かう。

レジに来ると幸いほとんど並んでおらず、すぐに順番がやってきた。

「すみません、受け取りに来たんですけど」

「はーい、VR機器の受け取りですね以上でよろしいでしょうか」

「あ、今日発売のYGYWOnlineって売ってます?ゲームコーナーに棚すらなかったんですけど」

見た感じレジ横にも置いてないので聞いてみる。

「あ~、そちらの商品はですねお店が開いてすぐに売り切れてしまって、

再入荷のめども立っていないので並べるのは良くないんで片づけちゃったんですよ」

まさかの事態に呆然とするが正気を取り戻し、

「あー、なるほどわかりましたじゃあVR機器の引き換えだけお願いします」

顔を引きつらせながらもなんとか答えることができた。

「申し訳ございません。ではとってきますので少しお待ちください」

レジ裏に取りに行ったのを見てから思わずため息が出る。

「まじかぁ...売り切れてるなんてなぁ...」

乗り気になっていた分落胆は大きい。

「お待たせいたしました。こちらの商品で間違いないですかね」

「はい大丈夫でありがとうございます」

落ち込みながも機材を受け取り店を出る。

しかし、ゲーム本体は手入れることが出来なかったので何とか手に入れるため別の入手法を考えることにする。

「手に入らんかったか...何とかして手に入れたいけど転売されてる奴は買いたくないしな...」

近くのベンチに座りスマホで色々なアプリやサイトをサーフィンしてみると、

某フリマアプリに売ってないことはないが本来の2倍から3倍の高額で売られているのだ。

いくらほしくてもそんなに高いのは買えないし買いたくない。

そうこう考えているとおなかがグーと唸りを上げる。

「てかそろそろ腹減ったな、どこで飯食おう」

いつの間にか時間が13時とお昼時を過ぎたあたりだった

今日は何食べようかなと近くの料理屋を探していると、少し遠い所でざわつき始めた。

「?なんかあったんかな?まぁ誰かが何とかしてるだろ」

とこの商店街はパフォーマーが定期的に来てパフォーマンスを披露していたりするので、その類だろうと気にしないことにし検索を続ける。

「昨日は中華を食べたし今日は和食がいいな」

検索を続けるが、どんどんと近づいてくるざわつきが流石に気になり目を向ける。

「ほんとに何なんだ?」

近づいてくるざわつきの中心を見るとそこには今朝出会った女性、皇さんが中心であることがわかった

「なんだあれ」

よくよく見てみると皇さんの周りには女子中学生くらいの女の子たちが居て皆が皆話しかけていたのだ。

皆から一斉に話しかけられているにも関わらず、一人一人に笑顔を振りまきながら反応を返し対応している。

あまりの光景に呆然としていると彼女がこちらに気づき、こっちを見ながら手を挙げる。

自分ではないかもとあたりを見渡すが自分しかおらず挨拶も兼ねて頭を下げる。

周りの女子たちに声をかけて手を振り解散させた後こちらに近づいてくる。

「朝ぶりだね風波君」

「あ、その節はどうも...ってなんで俺の名前を?」

顔を合わせたのも今日が初めてのはずだし自己紹介もしてないから知らないはずなんだけど...

「あー、それは今日の始業式で君が三組の列に座っているのがわかったからさ」

「?答えになってなくないですか?」

クラスがわかっていたとしても初対面でわかるはずがないと思うんだが...

「君はちゃんとクラス表とクラスの席順を確認したのかい?」

と呆れ微笑ましいものを見るかのようなまなざしを向けてくる。

「クラスで先生がプリントを配っていた時左に空いていた席はなかったかい?」

「ありましたけど...なんで知ってるんです?もしかしてエスp...」

「そんなわけないだろう...全く、君は鈍いなぁ...そこが私の席だからだよ」

「ええ!?ほんとですか!?」

てっきり隣の人が休んでるだけだと思ってた...

「でもじゃあなんでいなかったんです?」

他の組でも休んでしまった人以外でいなかった人はいないだろうし

「あぁ、新入生代表として挨拶をしていただろう?その関係で教師陣に呼ばれてしまってね」

と肩をすくめる。

「あぁ、なるほどそうだったんですね」

あんな大勢の前で話をするだけでなく、終わった後でさえ先生に囲まれると考えると地獄でしかない。

「はぁ...まぁこの話はもういいよ。それよりこれから三年間一緒のクラスだからねよろしく頼むよ」

「あ。いえ、こちらこそよろしくお願いします」

あんまり絡むことはないとは思うが。

「ところでここで何をしてるんだい?ずいぶん大きな荷物を持っているようだが」

隣においてあるVR機材を見ながら聞いてくる。

「買い物が終わったんでご飯食べに行こうかなと思ってお店探してたんですよ」

と言うとにっこりと

「なるほどね、私いい店知ってるよ」

と言ってくれるがお金にそんな余裕がないためいける店には限りがある。

「そうなんですか?あんまり高い店だとちょっと...」

「大丈夫だよ、私に任せてくれたまえ。ほら行くよ」

「え?皇さんも行くんですか?」

てっきりお店だけ教えてもらいさよならをすると思ってたんだが...

「ダメなのかい?」

と上目遣いで問うてくる。

「そんな顔で言われたらダメなんて言えないですよ...」

思わず本音をこぼすと

「だよね!知ってる!」

と元の顔に戻り、踵を返して皇さんが先陣を切って歩いていく。

慌てて立ち上がり荷物を片手にその背を追いかけるのだった。

次お食事編の後いよいよゲームの世界に潜ります。お楽しみにしていてください!

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