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11話

長らくお待たせしてしまい申し訳ございません!ようやく内定をいただけたので再開します!

再び転移の光から目を開く。

周囲を見渡すとそこかしこに様々な動物型の魔物、色々な人が戦闘や採取、会話などをしているのが目に付く。

「おおぉ...ってこんなとこで呆けてる場合じゃねぇ!俺も早くモンスターテイムしなきゃ!」

テイマーが本領を発揮するのはモンスターを連れている場合のみ、今のままの個人じゃ何もできないのだから。

何かあった時のためにすぐ町に入れるように移動し、装備を取り出し戦闘をしようとモンスターに近づくがすぐに逃げられてしまう。

「あ、あれ、なんで逃げんの?俺レベル1だぞ?」

このゲームは触れたものから戦闘が始まるシンボルエンカウント式なので近づいて攻撃しないと戦闘が始まらないのだ。

「なんで逃げるんだよ...こうなったら!」

足元に落ちている石を拾い少し離れたところにいるうさぎ型の魔物に投げつけぶつける。

するとどこからかBGMが流れ始め戦闘が始まったことを悟り杖を構える。

「よっしゃ!戦闘が始まった!これであいつを攻撃できる!」

と魔物のいる場所まで走る。

しかしこちらに気づき振り向いた瞬間、脱兎のごとく反対方向に逃げて行き戦闘が終了してしまった。

「嘘だろ?もはや呪いだろこれ...」

手と膝をつきうなだれてしまう。

今まで様々なゲームをしてきているが動物型の魔物だけ現れず図鑑を埋められなかったり、交換しようとすると突然通信終了するなどおかしな出来事にばかり遭遇しているのだ。運営に問い合わせてもバグはありませんとしか言われたことないがな。

どうしたもんか...いっそやめるか?とうなだれていると上から

「あのう...」

ときれいな声が聞こえてくる。

ふと顔を上げればそこには幼げな顔つきの女性が立っていた。

「大丈夫ですか?」

「あ、はい大丈夫です!」

とんでもない恰好をしているので慌てて立ち上がる。

「ふふっ、ならよかったです。あ、私フィーナと言います。よろしくお願いしますね」

「あ、自分はRyo「獣」って言います。RyoでもRyo獣でも好きに呼んでください」

と二人で簡単な自己紹介をする。

「そういえばなんでそんなところでうずくまってたんですか?」

とかわいらしく首をかしげる。

「あ、それはですね...」

簡単に自分の体質やJOBについて説明をする。

「うわぁ、それはなんとも...」

と苦虫をかみつぶしたかのような顔をする。

「そうなんですよねぇ...」

どうしたもんかと考えていると

ポンと手をたたき

「そうだ!お手伝いしましょうか?」

と言ってくれるが

「え?いやでも申し訳ないですよ。近づくことすらできませんし...」

「でも誰かに手伝ってもらえれば倒せるかもしれないじゃないですか」

「まぁそうですけど...」

「じゃあやるだけやってみましょうよ!」

と言いながらパーティー招待が送られてくる。

ここまで言ってくれるのなら...

「分かりました。お言葉に甘えさせてもらいます。」

と送られてきた招待を受諾しパーティーに加入する。

「あ、言い忘れてたけど私のジョブは斧使いだよ!」

と言いながら虚空から斧を取り出して見せる。

小柄でかわいい顔して斧か...怖っ

「それじゃあ私突っ込んでタゲ取るから気づかれないように着いてきてね!」

と魔物に突っ込みエンカウントするが

「あ、あれ?」

近づいたそばから敵の全てが逃げて行ってしまった。

「...噓でしょ?さっきまで普通に戦えてたのに?」

「まじか、やっぱりダメなのか...」

どうにもできないのかと無力感が襲ってきていよいよ泣きそうになってくる。

「だ、大丈夫!まだ分からないから!」

と励ましの言葉を言ってくれる。しかし何回か繰り返すがすべて同じ結果に終わる。

「フィーナさん、もう大丈夫ですよ...おとなしく町にこもります...」

とこの世の終わりを悟ったかのような顔をしていると

「なんか、ごめんね?」

と気まずそうな顔をしている。

「いえそちらが謝る必要はないですよ...ほんとこちらこそすみません。この体質のせいで無駄な時間を使わせて...」

すると思い出したかのように

「そうだ!レベルは足りないから私もまだいけないんだけど森とか川には動物以外の魔物もいるみたいだよ!」

とアドバイスをもらえる。

「でも雑魚的すら倒せないじゃレベルが上がんないんでどうしようもなくないですか?」

「?あれ?チュートリアル受けなかった?第二JOBの生産職でも物を作ったり売ったりすれば経験値が入るんだよ!」

まじかよ...そんなことなんも聞いてねぇぞおれ。

「そうなんですか、色々教えてくれてありがとうございます。町でレベル上げて出直しますね」

頭を下げ踵を返すと

「待って待って!」

と声をかけられると目の前にトレードのウィンドウが表示される。

「声かけといて戦うことできなかったしそのお詫び!」

と言いながらおそらく倒すことで手に入るであろう魔物の素材を渡される。

「いやいや!申し訳ないですって!」

と返そうとするが

「いいのいいの!役に立てなかったのは事実だし!それでも納得できなかったら先行投資とでも思っといてよ」

「先行投資?」

と思わず聞き返す。

「そ!実は君の名前と同じクリエイターの人のファンなんだよね!君もその人と同じくらい上手になった時なにか作ってもらおうかなって!」

「分かりました!いつか満足してもらえるようなものを作ってプレゼントしますね!」

と言うと

「うん!それでよし!それじゃ私はもう少し魔物を狩ってから帰るね!」

と言い残し奥の平原のほうまで行ってしまった。

「優しい人もいるもんだな...俺と同じ名前のクリエイター...まさかな...」

と再度踵を返し町へと向かう。

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