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世界のてっぺんでそれぞれの想いを…



ドラゴン、すごくキレイ。真っ白だー。

最期に見れた…大好きだったドラゴン…。

(じゃからそのお迎えじゃないと言っとるじゃろうが!)

だって…ロリ神様が私のお母さんになってくれるはずないもの。

生意気言った挙げ句、嫌いって言ったのに。

(気にしとらんから…)


きっとアレだ、吊り橋でヤギに落とされたんだ。うん。そうだ。私は漏らしてない。

(おーい…聞いとるかー?)

ミニマップも使えなくなったんだもんね。私見捨てられたんだから。

(いい加減にせーよ?アレは繋がりが消えたから仕方ないんじゃ…)


…走馬灯長くねぇですか? あー高かったもんなぁ、あの吊り橋…。

(帰ってこーい! 現実逃避しても漏らした事実は消えんぞ?)

漏らしてないもん…。



「シルビアーーーーー」

あぁ、ついに大好きだった子の声まで聞こえてきた。いよいよだね… 

「ぶべっ……」突き飛ばされた?

いや、抱きつかれてる…?

「雪で冷たっ!」

「シルビア、シルビア、シルビア!!」

あれ…?リールー?

なんで私雪の上に押し倒されてるの?

まって…いくら走馬灯でも初めてが雪山で後ろからとかさすがにハードル高いよ!

(色ボケしとらんとしゃきっとせい! 夢でもなければ走馬灯でもないわ! そもそも走馬灯は経験したことを思い出すだけじゃ)


「じゃあ、まさか…全部本当?」

(そう言うとるじゃろうが…)

「シルビア…やっと見つけた…シルビア!」

「リールー…?」

「うん。ボクだよ…まさか数日でボクの事忘れたの?」

そんなわけない。でもリールーがここに居るはず無いんだよ?

私の居場所を知るはずがないんだから。

(そんなもの我が教えたに決まっとるじゃろ)

何でそんな事に…。


「シルビアのバカ! 大バカだよ!」

「痛い、痛いよリールー。ほっぺ引っ張らないで!」

「二度と勝手にいなくならないって約束して!」

「…私、傍にいていいの? リールーの辛い過去を一緒に背負える自信ないよ…」

「ボクがいつそんな事を望んだ?ボクはシルビアと一緒にこれから先を生きていきたいだけだよ」

「だけど…」

「うるさい! 約束して!」

「わかったから…顔の形変わるー」

「全くもう! この数日生きた心地がしなかったんだからね?」

「ごめん…なさい…」

「泣くくらいなら勝手な事しないでよ!」

「ごめ…うぁぁぁ…ん」

「よしよし…泣きたいのはボクなんだけどな。捨てられたようなものだし…」



リールーに抱きついて散々泣いて…落ちついた私は、ようやく状況の確認。

「リールー、よくここまで来れたね…?」

「あぁ、山の途中でルディアさんに会ったから協力してもらって、おかしなジジィのいた場所なら押し通ってきたよ」

無茶するなぁ…。

(それだけ心配しておったんじゃ…ちゃんと気持ちに答えてやれ。これはお前にしかできんことなんじゃぞ?)

はい…。

(まだ納得できないか?)

その言い方はなんかヤダ…。変身しそう。

(我をあんな不細工な吸血鬼と一緒にするな!)


「シルビア、ちゃんとアリエル様とも仲直りした?」

「うん…お母さんになってくれた」

「はぁ? いや待って…じゃあボクは最高神様に娘さんをくださいって言わなきゃいけないの?」

(そういう事じゃな…。まだ今のお前にはやれんなぁ?)

「ひどくない?一緒にシルビアを探した仲なのに!」

「ねぇ…なんでリールーも当たり前に会話してるの?」

「今大事な話ししてるからちょっと待って!」

えー…。


(我の大切な娘をちゃんと守ってもらわんとなぁ?)

「守るよ! 二度と離れないから」

「ねぇ、なんで私仲間はずれなの?」

(「ちょっと待ってて!」とれ!)

うぅ…。なんだよ息ぴったりじゃん。


(シルビアちゃん、無事で良かったわ)

キナエル様?ご心配おかけしました…

(…無事ならそれでいい…)

ノクエル様…。ありがとうございます。

(おっ、無事に見つかったのか?ならオレは一杯やってくるからな)

タルエル様?

(おー。また肉でもくれー)

はい!

(私はいちゃいちゃ成分を…甘い成分を…)

ディエル様は相変わらずですね?

(…ディーはもういい…帰って)

(ひどいっ!)

扱いが相変わらずで安心感が…。


「とにかくシルビアは貰うから!」

(ほう…ならば我と戦え! お誂向きに我の分身の前に居る事じゃしな!)

「望むところ…」

「やめてーー! どうして傷つけ合うの?」

(お前も芋っ子のセリフを奪うな…)

「つい…」

(…まぁよい。リールー、我は見ておるからな?シルビアを泣かせたら許さんぞ)

「そっちこそ! また嫌われないようにね?」

(うぐっ…痛いところを。 それより、そろそろ天気も崩れる。早く下山したほうがよいのじゃ)

「それなら大丈夫! シルビア、飛ぶよ!」

「まさか…ここからグライダーで飛ぶとか言わないよね?」

「そのまさかだよ! 一番手っ取り早いからね」

「無理無理!」

(下着の替えはまだあるか?)

それ以上言ったら私泣くから!

(大丈夫じゃ。我がついとるから思い切って飛ぶといい)

…わかりましたよ!  


あの…その前に、ハグしていいですか?

(うん?分身にか?構わんが…)

「ありがとう、お母さん!」

(…うむ。見守っとるからな)

「はい!」


「ほら行くよ! シルビア!」

「待ってよリールー!」


まさか大好きだったドラゴンとハグをして、世界の一番高いところから飛び降りるなんて…世の中何が起こるかわかんないや。

(存分に楽しむが良いのじゃ! この世界をな)

はいっ!





シルビアとリールーの旅は一先ずここで完結です。

二章として続きを書きたい気持ちもありますが未定という事で…。

お付き合い有難うございました!


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