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E=mc²

作者: 星野☆明美

無から何も生まれない。

宇宙の片隅にわずかに存在するガスと塵になんらかの意思が働きかけて、化学変化を起こした。出来上がったそれは人の姿に類似していたが、意思を持たなかった。

チコーン、チコーン。

地球から送られて不要になった衛星が、未だに駆動しているらしく、近くを通った。

人に似たものは、衛星に捕まって移動を始めた。

目的は定まらず、狂おしい真空の静寂の中を、ただ、漂っていた。

「私」は何者だろう?

ぼんやりと自分の姿を眺めながら「それ」は微かな意思を持った。

鋭利な意思が「彼」に殺意を向けた。

全身が粟立つ。

「敵」

そして、闘いが始まった。勝者が敗者をとりこみ、次第に巨大化していった。

気がつくと、「彼」の周りには大勢の「彼」がいて、その集合体は次第に巨大な意思を持ち始めた。

何が起こってるんだ?

誰かが、くすり、と嗤った。

お前が俺を作ったのか?なんのために?

誰かが指差している。青い地球。

あそこへ行けというのか?


地球に未曾有の危機が迫っていた。まだ誰も知らない。

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