漫才 ビンゴゲーム
ボケ「突然だけどさ、誕生日会やクリスマスパーティーなんかでするビンゴって、面白いゲームだと思わないか?」
ツッコミ「本当に突然だな。でもビンゴが面白いっていうその気持ち、わからんでもない」
ボケ「だろ? いつ自分の数字が呼ばれるかわからないあのドキドキ感。続け様に数字が呼ばれ、穴を開けるときのあの快感。逆に全然自分の数字が呼ばれなかったときのあの悔しさ。ビンゴというゲームには、人を楽しませる様々な要素が含まれていると思うんだ」
ツッコミ「確かに。ビンゴって道具もすぐに用意出来ていつでもどこでも始められるし、その上景品までゲット出来る。素晴らしいゲームだよな」
ボケ「あぁ。だから俺さ、ビンゴの……数字になりたいんだ」
ツッコミ「そうかそうか。ビンゴの数字になりたいのか。……って、ビンゴの数字!? いや、いきなり何言っちゃってんの!? わけがわからない!」
ボケ「ビンゴの数字みたいに、呼ばれたら穴を開けられるみたいな、そんな感覚を味わいたいんだよね」
ツッコミ「うん、詳しい説明を聞いてもやっぱりわからないわ」
ボケ「口で説明するより、実際にやってみた方が早いか。ちょっとビンゴの数字になりきってみるからさ、お前ビンゴの数字引く人やってくれよ」
ツッコミ「あぁ。あのくじを引いて「次の数字は何番です!」とか言っている人の役な。相変わらず意味はわからないけど、取り敢えずやってみるよ。……因みにお前は何番になりきるんだ?」
ボケ「そうだなぁ……今年は2022年だから、2022番で」
ツッコミ「ビンゴにそんな大きな数字はねぇよ」
ボケ「そっか。じゃあ、1番で」
ツッコミ「極端な奴だな」
ツッコミが箱の中から、数字の書かれた紙を一枚引く。
ツッコミ「さあ! ビンゴ大会も佳境に入ってきました! 続いての数字は、ドゥルルルルルルル……じゃじゃん! 46番です!」
ボケ「クソーッ、俺は呼ばれなかったか。……でもでも46番は俺の斜め列の数字だし、あともう一つ開けばリーチになるってわけか」
ツッコミ「どんどん行きましょう! 次の数字は、ドゥルルルルルルル……じゃじゃん! 28番です!」
ボケ「よっしゃー、リーチ! これであと1番が呼ばれれば、ビンゴ達成だ。うん、良いペースだぞ」
ツッコミ「おっ、リーチの人が出てきたみたいですね。リーチになったのは、都内在住の大学生のお兄さん。「1」が出ればビンゴとなりますが、果たして!? ドゥルルルルルルル……じゃじゃん! 11番!」
ボケ「1が一つ多い! 頼むからさ、その紙半分に引きちぎって、1番ってことにしてくれないかなー?」
ツッコミ「お兄さん、残念でしたねー。でもご安心を! まだお兄さんの他に、リーチになっている人はいません! このままお兄さんが一抜けをすれば……本日の目玉景品、50型4Kテレビはあなたのもの!」
ボケ「大きくて綺麗で大迫力で、貰って嬉しい景品ではあるんだけど……こいつの部屋、ワンルームだからな。邪魔にならないかなぁ」
ツッコミ「さあ、次でビンゴが出るんでしょうか!? ドゥルルルルルルル……じゃじゃん! 63番!」
ボケ「ああああぁぁぁ! また違う! ……ん、待てよ? よく見たら、今63番が開いたことで、ダブルリーチになっていないか? 俺じゃなくて46番が開いても、ビンゴにならないか?」
ツッコミ「次で最後になるんでしょうか? ドゥルルルルルルル……じゃじゃん! 46番です! ……おっ! ビンゴです! お兄さんビンゴになりました!」
ボケ「って、ここまで引っ張っておいて、結局最後まで開けさせてくれないんかい!」




