絶望と英雄
第三者視点で描いてみました
初めての投稿です
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カラカラカラカラ・・・
冷たい木の板の隙間から眩しい光で目覚めた
もう何日も何週間も希望の見えない日々が続いている
ガタン
馬車の音が止んだ
「おい、おきてんのか。降りろ。」
もうこの国でどれだけの街を回ったのだろうか
馬車の中には自分の他に若者が、いや少年少女が
4人乗っていた。皆、同様に脚と手が繋がれていた
…この街で、無理ならもう捨てられるかもしれない
他の子供は前の街で買われ比較的健康的で
もう自分に次がないことを感じていた
人は何人もいるのに
奇妙なほど静かな広場の中で自分たちはたたされ
何人もの人に物色された
そこから2週間程がたったのだろうか
連れてこられてから必死になってアピールしようとした
焦っていた
だがそんな焦りは意味をなさなかった
深夜、自分だけが連れ出され
少年は反抗しようとした
だかムチでたたかれ、反抗すらも許されなかった
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街から遠く離れた深い森の中
殺される恐怖の中、鬱蒼とした森の中を
虚ろな目で歩き続けた
少年は脅えていた
そろそろだろうか…
…………
「ッ、クソッ!」
少年は男の小さな声を聞き周りを見渡した
前方の離れた木の影からから3頭の魔獣が、全体を現す所だった
森の中は魔獣が現れる
そんなことは誰でも知っている
だから男は自分を守るための剣とその使い方を熟知していた
隊にに入れば小隊長にぐらいはなれるだろうと思っていた
普通の森ぐらい1人で入って出るぐらいなんとも思っていなかった
だが魔獣は普通ではなかった
2頭は大きな翼を持つ黒獣であった
そしてその後ろ
1頭のさらに大きな翼とたてがみを持つ黒獣が睨みつけていた
「こんなのA級だろ…」
少年は男に投げ飛ばされ茂みに消えた
少年はさっきとはまた違う恐怖から怯えつつ
茂みから覗いた
「があぁぁぁ!」
『グルァァァァァァァ!!!』
男から斬りかかり、傷を負いながらも2頭は切り裂いた
だが最後の1頭の威圧に負け圧倒的な力でねじ伏せられた
そして1分ほどだったころ戦闘は終わっていた
次は自分か…
思えば今よりもっと小さかった頃の記憶は曖昧で
まともな生活の記憶なんてものは無い
両親の事は、今も足に着いている足飾りだけが
唯一の記憶だ
もう目の前には獣の獰猛な匂いが近づいている
その口で食べられると思い目をつぶった
………………バゴォォォォン
雷のような音が響き渡る
「ふぅー、着地失敗ですね!
やっと追いつ、ん、おっとこれは危機一髪ってやつですね!
僕は魔剣帝ゼルフォード!英雄になる男です!」
突如飛来した青年は、小枝をひっつけながら
訳の分からないことを言った
『グルルル…』
黒獣はそのたてがみをなびかせながら男を見た
青年の持つ剣が鈍く赤く光った
「キミにはてこづられさたよ。そろそろきめさせてもらうよ!」
そういった瞬間目の前に赤い液体が飛んで来た
青年の一撃で黒獣は大木に叩き付けられていた
目の前の光景に少年はただ立ち尽くしていた
「君、名前は?」
何事も無かったかのようなスッキリした顔だった
余りにもその光景が異常に見えて少年は泣きそうになりながら
「70番」
「あー、それは名前じゃあないよね?あれ奴隷には番号を付けるところもあるんだっけかな。なら君は奴隷の子かい?」
少年は小さく頷いた
「なら、今日から君は僕の弟子、アレックスだ!
よろしく!」
「え?あ、あ、はぃ…」
唐突のことが続き少年は目を回して
倒れた
小説の気になる点があったらお書き頂けると幸いです
また投稿するかもしれません




