第80話 魔導人形学ですのぉぉぉぉぉ!
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しばらく講義場に向けて学園内を歩いていると、視界に『魔導人形学』の講義場が入りました。
「ここですね。」
ワタシはそう言うと、中に入りました。
中には、侍女服や執事服を着た魔人形が数体と教卓の前に何かの本を読んでいる如何にも魔女の様な先端の折れたとんがり帽子とローブを着ている額に三本の青白く光る角の生やした鬼人の女性が、他にはワタシと同じく講義を受けに来た学生さん達がいました。
鬼人の女性から感じる魔力量は相当高いので、かなり魔法の使い手である事が分かりました。
『魔導人形学』の教師という事は、生産系も得意なのでしょう。
確か、『魔導人形学』は前提として『魔人形学』を習熟してではないと難しいはずなのでかなり生産系にも力を入れているのが窺い知れますね。
まあ、種族としてのLVが上がれば、JOBとしてスキルを習得したりで生産系も戦闘系スキルとは別に習得できるので、不思議ではありませんね。
あ、ワタシは学園に入る前に『魔人形使役』や『魔人形製作』などのスキルを習得したりしていたので、『魔導人形学』を学べます。
『狂科学師』のJOB様々ですね。
このJOB、結構広い生産系スキルを習得できるみたいですね。
JOBスキルのLV上昇と共にかなりの種類が習得できました。
「ん?貴方も講義を受ける気ですか?なら、好きな席にでも座っていてください。」
鬼人の女性はこちらに一瞬顔を上げると、ワタシにそう言いました。
少しすると、また顔を下げて本を読み始めました。
少し何を読んでいるのか気になったので、保有するスキルを駆使して確認してみると、どうやら料理本みたいですね。
まあ、その辺は放っておきましょうかね。
そんな事を考えながらワタシは、適当な席に座りました。
……ふむ。
授業開始まで、どうやらまだ少し、具体的に言うと10分程あるので暇ですね。
この間に、何か今後作る装備などでも考えておきましょうかね。
高軽硬合金は軽くて丈夫なのでそれを魔化して素材として使いますかね。
あ、魔化というのは鉄などの鉱物が周囲の魔力の影響を受けて変異する事を言います。
魔銀も銀が魔化した物です。
あと、影響を受けた魔力の属性によっても魔化した鉱物の名称が変わります。
例えば、銀が炎熱属性の魔力の影響を受けたなら、炎魔銀に。
氷冷属性の影響を受けたなら氷魔銀に。
ちなみにですが、この魔力による影響ですが、誰かが発動した魔法を構成する魔力の残滓の様です。
保有魔力は魔法陣を通る時に、発動する魔法の属性に変換されるので、属性魔力化します。
その魔力は、時間と共に大気中に拡散、或いは地中などに拡散していきます。
それが蓄積していったのが、専門用語ですが魔力溜まりと呼ばれるものです。
微精霊は、この魔力溜まりの魔力が集まって生まれた存在らしいです。
この微精霊が、魔力溜まりの魔力を吸収して成長して意識を獲得したのが精霊族の各種精霊ですね。
さて、話を戻しますね。
高軽硬合金を魔化させると魔高軽硬合金に変質し、軽さはそのままに更に硬さと強度が上昇し魔力の通りが良くなり様々な魔導回路を刻み込める様になるので、副武器用などに良さそうです。
操剣用の剣群も作っておきますか。
ふむ。
そろそろですね。
「……そろそろ授業の時間ですね。私は、ここの『魔導人形学』を専門に教えている、フェナリシスです。今回は初めての子達もいるでしょうから、座学をやっていきましょう。」
フェナリシスさんは、ワタシ達にそう言いました。




