第76話 武術の授業ですのぉぉぉぉぉぉ!2
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
そんなこんなで話している時間になりました。
「そろそろ授業が始まりそうだぜい。」
時計を見ると、サイモンさんはワタシ達にそう言いました。
後5分位ですね。
そう考えていると、2メートル超えの体躯を持つ牛に似た魔物の一種である牛鬼が授業会場に入って来ました。
「初めて授業を受ける者もいるだろうから挨拶しておこう。私は、この授業の講師をしている【サラスティアーナ】だ。よろしくな。」
サラスティアーナさんは、そう挨拶しました。
胸が有る様なので女性ですかね。
アレが凄まじく鍛え上げられた胸筋という説も有りますが、声色が女性の様な気がしたので女性でしょう。
「さて、この授業の説明は簡単だ。全員、私に掛かって来なさい!」
そう言うと、サラスティアーナさんは思いっきり息を吸い込みました。
「ガァァァァァァァァ!!!」
サラスティアーナさんは、ワタシ達生徒に対して広範囲の方向に咆哮を放ちました。
バリバリと、空気が振動しているのが肌で感じ取れました。
ワタシは、状態異常無効を持っているので状態異常には掛かりませんでしたが、他の生徒達は白目を向いて気絶している者がいたり、足元に水溜りを作ったりしている者が数名見受けられました。
多分ですが、『恐怖』やら『萎縮』やら『絶望』などといった状態異常が掛かる攻撃なのでしょう。
アーサーやサイモンさん、リリアナさん達でさえ少し動き辛そうでした。
そんな中ワタシは、木剣を構えながらサラスティアーナさんに駆け出しました。
地面を這う様に走り近づくワタシに、サラスティアーナさんは、持っていた斧槍を振り下ろして来ました。
ワタシは、その振り下ろしを空間跳躍などのスキルを駆使して回避し、斧槍の柄の上に飛び付き、駆けてサラスティアーナさんに接近しました。
斧槍の柄から、サラスティアーナさんの腕に飛び移ったワタシは、サラスティアーナさんの肌に木剣を突き立てるとそのまま木剣を持ちながら駆け出しました。
「ぐぬぅぅぅ!!雷鳴纏い!」
サラスティアーナさんがそう言うと、サラスティアーナさんの身体が雷を纏いました。
ワタシは、スキルを使う数秒前に危険を察知してサラスティアーナさんの皮膚を蹴り距離を取りました。
空中で体勢を直したワタシは地面に着地すると同時に再び接近を試みました。
「……シィッ!!」
ワタシは、地面を蹴りサラスティアーナさんに向かって弾丸の様に飛んで行き、バツを描く様に左右の木剣で袈裟斬りをしました。
「ハァッ!!」
アーサーも、ワタシの攻撃に遅れる様に突きを放ちました。
「双牙連斬!!」
サイモンさんは、両手の鉤爪に闘気を纏わせるとワタシ達の攻撃に少し遅れて攻撃しました。
「ぐふぅ。なかなか効くねぇ。」
サラスティアーナさんは、ワタシの攻撃が当たった箇所は少し皮膚が斬れて血が出ていますが、それも再生しており、アーサーやサイモンさんの攻撃によるダメージはあまりなさそうでした。
「……瞬光雷閃。」
そんな事を考えていると、視界の端で一瞬、ピカッと光ったと思うと、リリアナさんが高速でサラスティアーナさんに近づき一撃を与えていました。
リリアナさんの一撃もワタシ同様に皮膚を少しですが斬っていました。




