第71話 授業ですのぉぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
寮の自室で目覚めたワタシは、洗面所で顔を洗った後、改良型インベントリに入れておいた銀林檎を使ったタルトとお気に入りの紅茶を飲みながら朝食を取りました。
「ふむ。今日中に食料を購入しないと大変そうですね。別に食堂を使っても良いですが、料理スキルが生えるかもしれないのでなるべく自炊する様にしましょう。」
ワタシは、タルトを乗せていた皿を洗いながらそう言いました。
昨日の授業は、入学初日という事でミシャリスさんが3授業程やってくれましたが、今日からはそれぞれの担当の教師又は教官のところに行って学ばなければならないのですよね。
「……さて、行きましょうかね。」
ワタシは、朝風呂から出て『洗濯の魔導具』に寝巻きを入れて、昨日洗い干して置いた制服に着替えると、そう言って自室から出て、まず行こうと考えていた『魔導工学』の授業会場に向かいました。
『魔導工学』の授業会場に着くとワタシは少々驚きました。
その教室内が空間拡張を施されている点は、良いのですが、驚いたのは教室の壁が全て本で埋め尽くされている点でした。
そのどれもが『魔導工学』に関して書かれている物であり、入門編はもちろん超発展編やら超上級編など様々でした。
「あら〜?あなたもわたくしの授業を受けるのかしら~?座席は自由よ~?」
そんな事を考えていると、教卓に該当する場所に頭部に捻れた角と臀部から先端がハート型の尻尾を生やした色気の溢れる美人な女性がいました。
女性の服装は、身体のラインを見せる様なピッチリした服の上に汚れない為なのか、白衣を前を開けて着ていました。
前を開けていては、汚れると思うのですが好きでその格好をしている分には良いと思います。
他人に迷惑掛けなければ。
……座席は自由でしたか。
なるべく教師に近いところを取っておきましょう。
質問したら早く教えて貰えそうですからね。
〈解析終了しました。種族名は、【女淫魔種】。異性の精気を吸収して生きる種族です。一応、食べ物でも生きていける様ですが、異性の精気がもっとも効率良く吸収できる様です。対象の保有スキルから種族スキル『魔眼〈魅了〉』、『精気吸収』、『精力絶倫』、『人化』を習得可能です。又、身体情報の解析及び、【人化】を変異させた事により、エクストラスキル『女淫魔化』、『誘惑』を習得可能です。習得をしますか?〉
ギンカは、ワタシにそう聞いて来ました。
(取り敢えず、お願いします。)
ワタシは、そう言いました。
《解析終了しました。エクストラスキル「女淫魔化LV1」、「精気吸収LV1」、「魅惑の身体LV1」、「誘惑LV1」、「魔眼〈魅了〉LV1」を習得しました》
……確認は、後でですね。
「……そろそろ授業開始の時間ね~。それじゃあ始めるわよ~?」
ワタシがここに来てから10分程が経ち、チャイムが鳴ると女性はそう言いました。
「わたくしの自己紹介を始めるわ~。わたくしの名前は、『エルリ』よ~。見ての通り【女淫魔種】ね~。移動用魔導具を専門としてはいるけど、他の分野もある程度は教えられるわ~。よろしくね~。」
エルリさんは、そう言いました。
「次は、あなた達ね~。ほらそこのあなたから挨拶して頂戴~?」
エルリさんにそう言われたワタシ達は、自己紹介をしました。
「ありがとうね~。では、授業を始めるわよ~。まず、魔導工学とは何か分かる人はいるかしら~?」
エルリさんは、ワタシ達にそう聞きました。
「……魔導工学とは、内部に魔導機構や刻印などを刻み込んで【魔造道具】を再現する学問です。」
他の生徒がそう言いました。
「ええ、合っているわ~。基本的には【魔導具製作】や【魔導具技師】などのスキルを用いて作られた物が、魔導具と呼ばれる事があるわ~。次の質問よ~?魔導具を武具に転用したのを何というか知っているかしら~?」
エルリさんはそう聞きました。
「例を上げると、魔導具の剣、略して魔導剣具などと呼ばれています。」
ワタシは、そう言いました。
『魔導具の応用 第5巻』でそう書かれていました。
「合っているわ~。」
エルリさんはそう言うと、キーボードをカタカタと押し、モニターに魔導剣具とそれを説明する文章が書かれた物を映し出しました。
「魔導剣具で有名なのは、『紅焔』かしらね~?『刻印;切れ味上昇〈大〉』や『機構;火炎刃』などの魔導機構などが刻まれているわ~。」
エルリさんはそう言いました。
「……そろそろ実技でもしようかしらね~?聞くだけじゃ、つまらないでしょう~?」
エルリさんは、そう言うとワタシ達に杖と本、それと彫刻刀などの道具を渡して来ました。
「道具には、【魔導具製作】や【魔導具技師】のスキルが無くても魔導具を製作できる様に魔導具してあるわ~。何か一つ以上、その杖に魔導機構などを刻んで魔導具化させてごらんなさい~。質問が有った呼んでちょうだぁ~い?」
エルリさんはそう言いました。




