サイドストーリー(レイド) 第2話 進化ですのぉぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
オレが集落にたどり着くと、集落の有った場所は全て丸焦げになっていた。
集落の所々には、人型の何かが焼かれて黒焦げになった死体が有った。
その中には、オレの母さんや父さん、爺ちゃんや婆ちゃんの死体も有った。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
オレは、骨の砕けた左腕と無事な右腕を使って4人の死体を抱きしめながら泣いた。
しばらくの間泣いていると、リリとサミーニャが到着した。
「……強くならねぇと。」
オレは、そう言った。
「もう、大切なモノを傷付けさせない位強く。」
オレは、拳を強く握りながらそう言った。
「そして、こんな事が他の奴らに降り注がない様に。」
オレは、ギリッと歯を鳴らしながらそう言いました。
《条件を満たしました。称号「小さな正義」を獲得しました》称号「小さな正義」を獲得したため、エクストラスキル「勇者LV1」を習得しました》
すると、そんな声が脳内に響いた。
「お兄様!」
リリは、4人を抱きしめているオレにそう言った。
コイツらを守らなねぇと。
せめて、コイツらを。
「……進化先を表示。」
オレは、2人に背を向けながらそう言った。
進化はこれで2度目だ。
進化先を表示させる方法も爺ちゃん達に聞いていた。
《進化先を表示します。
進化先は、
・大鬼種;中鬼種からの通常進化先。
・大鬼戦士種;中鬼種からの派生進化先。
・鬼人種;中鬼種からの通常進化先。
・鬼人精鋭種;中鬼種からの派生進化先。
・鬼人精鋭亜種;中鬼種からの派生進化先の亜種。
です》
「……鬼人精鋭亜種に進化する。」
そう言うと、オレの意識は闇に消えていった。
《進化先が選択されため、進化を開始します》・・・・・・進化が終了しました》進化した事により、各種能力値が上昇しました》進化した事により、スキル熟練度が上昇しました》進化した事により、JOB「戦士」LVが9に上がりました》進化した事により、種族スキル「高速再生」、「鬼人の筋肉」、「鬼人の皮膚」、「鬼人の骨格」を新規習得しました》条件の達成が確認されました。ユニークスキル「繋がる絆LV1」を習得しました》
「……て!……起きてください!お兄様!」
そんなリリのオレの呼ぶ声が聞こえ、オレの意識は浮上し始めた。
「起きてくださいっす!レイドさん、起きて欲しいっす!」
サミーニャのそんな声も聞こえて来た。
「……ごめん、心配掛けたな。」
オレはそう言いながら、身体がどうなってるかいるか確認した。
オレの身体は、中鬼の頃より筋肉の密度が上がり細マッチョになったうえに、身長も高くなっており身体中に万能感が溢れていた。
進化の影響で砕けた左腕や左目も回復している。
オレは、この万能感が仮初の物と教わっていた。
だから、その万能感を無視し、『亜空間収納』から服と装備を取り出し、進化してパツパツになった服を収納すると同時に着替えるという離れ技をした。
着替え終わったオレは、手鏡を取り出すと顔を確認した。
進化したオレの顔は、中鬼の頃より勇ましくなり、髪は灰色から黒になっており、ボロボロになっていた角はより強固に鋭く2本に増えて額から生えていた。
虐殺包丁を使えるか不安では有ったが、軽々持てた。
良かった。
他の武器は持っていなかったからこれが駄目になると、オレは戦えなかった。
「……2人とも、オレは町に行こうと思う。町に、この事件の事を言わなくちゃならない。我らが神と言っていたのなら、これからも続ける可能性が高い。オレは、他のヤツらがこんな思いをして欲しくない。」
オレは、着替えたりの間待っていてくれた2人にそう言った。
「私もついて行くよ、お兄様!お兄様一人じゃ、不安だからね。」
リリはそう言った。
「私も行くっす。こんな事をしたアイツらを許せないっすし、斥候役がいるっすよね。」
サミーニャは、そう言った。
「……皆んなを埋葬したら行こう。」
オレは、そう言うと2人と共に集落の皆んなを埋葬した。




