第65話 入学式ですのぉぉぉぉぉぉ!2
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
「げ、3人しかいないじゃん。……オイラ早く来過ぎたみたいだな、こりゃあ。」
アーサーとリリィちゃんが意気投合していると、入り口の方から、そう聞こえました。
思わず声の方向を見ると、紫色の髪をした糸目の頬に少し黄色の鱗が生えた男の子がいました。
〈解析終了しました。個体名は『サイモン=ミーリャ』。種族は、雷鳴龍人種です。〉
ギンカは、サイモンさんを認識すると同時にそう言いました。
仕事が早いですね。
「ま、取り敢えず初めまして。オイラは、ミーリャ龍王国の第3王子のサイモン=ミーリャと言う者だ。オイラはこんな性格だから敬語とかその辺は勘弁して欲しいぜい。そこにいるのは、レグニスト帝国第一皇女様のシオン殿下とその婚約者のアーサー=ルルリアとダーリス林国の第一王女のリリィ王女とお見受けするぜい?」
サイモンさんは、ワタシにそう聞きました。
「ええ、そうですね。」
ワタシは、そう言いました。
ミーリャといえば、ラインハルト兄様と婚約中のラファーネ王女でしたね。
確か、ラファーネ王女が第二子だったはずなので、つまりサイモンはワタシの義弟になるということでしょうか?
「当たって良かったぜい。……ところで唐突だけどオイラと友達になって欲しいだぜ。」
サイモンさんは、そう言いました。
「……本当に唐突ですね。」
ワタシは、思わずそう言いました。
「……初対面で友達です?」
リリィちゃんは、そう言って首を傾げました。
「……唐突だね。」
アーサーは、そう言いました。
「いやぁ、何だかよく分かんないけど友達になりたくなったんだよ。……友達になってくれるか?」
サイモンさんは、そう言ってワタシ達を見ました。
……別にワタシは、構いませんね。
友達は、沢山は有りませんが、ある程度の人数は欲しいですからね。
大人数で、ワイワイするよりも少人数でそれぞれの好きな話をする方がワタシは好きです。
「ぼくは、別に構わないです。」
リリィちゃんはそう言いました。
「ワタシも構いませんよ。」
リリィちゃんに続いてワタシもそう言いました。
「……シオン殿下が構わないので有れば、僕も構いませんよ。」
アーサーはそう言いました。
「本当か!?ありがとう。オイラの事は、サイモンと呼び捨てで呼んで欲しいのだぜい。」
サイモンさんは、ワタシ達の返事が嬉しかったのか、微笑むとそう言いました。
「では、ワタシの事はシオンと呼び捨てでお願いします。ワタシは、サイモンと呼ぶので。……アーサーさんも呼んでも良いのですよ?」
ワタシは、サイモンさんにそう言うのと同時に、前々から呼び捨てで、呼んでくれないアーサーにそう言いました。
「その件については、シオン殿下は、現在は第一皇女様で在らせられるので、公式な呼び方で呼ばなくてはならないとならないのです。僕は、一公爵家の長男なのですから、皇族家の方々には敬称を付けて呼ばなくてはなりません。」
アーサーは、ワタシにそう言いました。
むう。
分かってはいますが、呼び捨てにして欲しいところが有りますね。
……仕方が無いですね。
今は諦めて、嫁いだらたっぷり呼び捨てで呼んでもらう事にしましょう。
「あ、僕の事はアーサーと呼び捨てにして構いませんよ、サイモン殿下。」
アーサーは、サイモンさんにそう言いました。
サイモンさんは、そんなアーサーに苦笑いしています。
「ああ、よろしく頼むぜい。シオン、アーサー。」
サイモンさんは、サムズアップしながらそう言いました。
「ぼくも、呼び捨てで構わないです!リリィと呼びで良いですよ、サイモンさん!」
リリィちゃんは、ワタシの肩越しに顔を出してそう言いました。
「リリィもよろしくだぜ!」
ニッコリと、少し鋭い犬歯を見せながらそう言いました。
その後、数十分程4人で話し合っていると会場に入ってくる人が増え、ワタシ達は自分達の席に座りました。
と言っても、皆、席が近かったので左程寂しくは思いませんでした。
そんな事を考えていると、
「お隣、失礼するで御座る、シオン殿下。」
凛とした声で、ワタシはそう言われました。
その声の主は、黒髪が大半では有りましたが朱色のメッシュが入っており、目元は鋭かったですが優しそうな金眼をした少女でした。
〈解析終了しました。個体名『リリアナ=クサナギ』。種族は、半吸血鬼亜種の様です。〉
ギンカは、そう言いました。
……そろそろ、毎日投稿ができなくなりそうです。
休む日が出るかもです。
 




