第63話 合否通知ですのぉぉぉぉぉぉ!
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入学試験から2週間経ち、ワタシは自室で学園からの合格通知の手紙を読んでいました。
「……首席合格でしたか。他の方がなる可能性も考えていましたが……やはり鍛錬を続けた差でしょうか。」
ワタシは、手紙から顔を逸らしながらそう言いました。
筆記試験、満点。
魔理技術試験、測定不能。
戦闘試験、測定不能。
だ、そうです。
……いえ、確かに魔理技術試験では魔導具『魔力拡散式固定鎧的』を半分程、削り飛ばしてしまいましたし、戦闘試験では、試験官を倒してしまいました。
ところで、話は変わりますがこの手紙に使われている紙、相当良い紙の様ですね。
手紙の左端に書かれている林精の横顔、確か『魔紙』と言って20万R程の金額でしたね。
あ、『R』というのは、この国でのお金のことで、1R=1円と考えて良いと思いますね。
ごほん、話を『魔紙』に戻しますが、『魔紙』は魔力コーティングを施された紙で、特殊な魔導具である筆……『魔筆』を使わないと文字を書けないという性質が有ります。
『魔紙』と『魔筆』の魔力の波長が合わないと書けない様になっているそうなので小細工は途中でできない様にしているらしいですよ。
高火力の魔理攻撃を使って魔力コーティングを消し飛ばすか、魔力コーティングに使われる魔力を吸い尽くすしか無いですね。
「ふむ。入学式は来週ですか。……それまではまた、鍛錬ですかね。宮廷作法は、もう完璧ですし。勉強は一応、ここでできるだけしましたしね。」
そう言いながらワタシは、改良型インベントリに手紙を仕舞いました。
3日後辺りには制服が届くらしいです。
制服にはサイズ調整の効果が付与されており、どんな種族の大きさにも対応する様になっているそうです。
サイズ調整の他にも、物魔ダメージ半減や外環境保護、体温調整の効果も付与されているみたいで着心地が良い上に下手な防具よりも性能は上の様です。
ちなみに言うと、『ヒヒイロカネ』学園の制服は、男性も女性もズボンとなっています。
身体の大きい種族の方もいますしね、その辺を考慮に入れて、なのかも知れませんね。
「……スカートも良いですが、下着を気にしない点ではズボンも良いかもしれませんね。」
ワタシは、今自分の着ているドレスの裾を掴みながらそう言いました。
スカートだと、下着が見えない様にしないといけないので戦闘などでは邪魔なのです。
裾が長いと下半身の動きを妨げますし、短いと見えない様に立ち回らないといけないので大変になるのですよね。
 




