第62話 帰宅ですのぉぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
学園の入学試験が終わり、ワタシは馬車に戻る為に門のところまで歩いていました。
入学試験は、ワタシに取っては左程難しくは無く、筆記試験は、勉強して来た範囲の事をちょこちょこと問題として書かれていました。
魔理技術試験と戦闘試験もお父様やお母様との鍛錬によって鍛えられていたワタシには簡単でした。
しばらく歩いていると、前方に門が見えて来ました。
この時間に終わるのを予測していたのでしょう。
御者さんが、馬車を動かして待っていてくれた様です。
ありがとうございますね。
そう思うと、ワタシは馬車に乗り込みました。
すると、馬車は綱を叩く音がすると共に動き出しました。
そんな中、ワタシは後は皇城に戻るだけなので馬車の中から透視眼を使用しながら暇を潰していました。
少し馬車を走らせていると、銀色の重装鎧を着た冒険者らしき人が視界に入りました。
〈解析終了しました。名称『魔銀』の構造を記録しました。直ちに生成を開始します。……成功しました。改良型インベントリに収納します。以後、改良型インベントリで複製可能となりました。〉
すると、ギンカがそう言いました。
……やっと魔銀が手に入りましたか。
ワタシには、まだ入手できなかったのでありがたいですね。
魔鋼や魔金は魔銀より採掘量が少ないそうなので、迷宮なので掘られるのが大半だそうで、あまり出回らないらしいのでこちら二つはあまり期待しないでおきましょうかね。
(あ、ギンカ、改良型インベントリ内のワタシの製作した武器を魔銀製に置き換えておいてください。)
ワタシは、思い出した様にギンカにそうお願いしました。
魔銀の方が対高熱硬鋼より魔力伝導性は高いので魔理攻撃も物理攻撃と合わせて使うワタシとしては良いので、お願いしました。
〈了解いたしました。武器を複製した後、複製した物を魔銀に置き換えを開始します。〉
ギンカはそう言うと、引き受けてくれました。
ふと、歩いている住人に目を向けると、様々な種族が共存しているのに気付きました。
本では、この国が魔物でも住人登録できるという事を知っていましたが、実際に間近で見ると、改めて驚きました。
中鬼の女の子と林精の女の子が楽しそうに買い物をしていたり、牛鬼の男性重装騎士が、鍛精の女性と鼠獣人の奥様連中に詰め寄られていたり、豚鬼の建築士の方々が腕翼人と協力して汗水流して建物を建ていたり、竜鱗人の女性商人が魔人の男性や淫女魔などに野菜を売っていたりなどしていました。
みんな笑顔で、活気が良さそうでした。
皇都は街並みや建物を中心に見ていたのであまり、国民は見ていませんでしたね。
あ、さっき、漆黒狼に乗った幼い猫獣人の女の子を獅子獣人の女性狩猟士らしき人が追いかけていましたね。
その数日後に、ワタシは皇城に戻っていました。




